DT200WR:リアサスの鳴きを止める
1:必要なものとか
DT200WRの持病の一つがリアサスのきしみです。これはどこからなっているかというと、リアサスユニットの一番上についてるピロボールからで、浸水によってさびることが原因です。んじゃグリスアップすりゃ直るんじゃないの?ってことになるんですが、この作業がはっきり言って死ぬほど面倒なんです。

作業に必要な部品は左写真のカラー1個。340円ほどです。保険で2個買っておくことをお勧めしますがおいらは1個だけ買ってきての作業となって、あとで冷や汗をかくことに(汗

用意するもの
カラー×1(推奨:×2)、タイダウン、工具一式、油脂類一式
2:実作業
 実際の作業手順ですが、まず最初に当然ながら、リアホイールを外します。そしてサイドカバー、シュラウド、シートを外します。また作業効率を上げるためにチャンバーとインテークチャンバー、マッドフラップも外しておきましょう。

 リアサスユニットの取り外しは下側から行うほうが楽です。ボトムリンクのボルトを抜き、リンクプレートを移動するとボトム側固定ボルトが出てきますので、こいつを緩めますが、まだこの時点では抜かないで下さい。ボトム側が抜けるとアッパー側を抜いてください。アホほど硬くしまってるんで気合入れてがんばってください。なおスイングアームをタイダウンで固定しておくと作業が楽です。
 リアサスユニットの固定ボルトが抜けるとサスそのものの車体からの取り外しなんですが、結構知恵の輪ですが、スイングアーム側のごろっと抜け出てきます。

 ユニットが出てきたらカラーの取り外しです。バイク屋さん的にやれば、無茶苦茶長いマイナスドライバー2本で穿るわけなんですが、おいらはそれに失敗して片側のカラーを粉砕してしまいました。仕方が無いんで貫通ドライバーを差し込んでかなづちで殴りまくって抜きました。反対側も同じ要領です。

 カラーが抜けたらパーツクリーナーをぶっ掛けてゴミを洗い流し、CRCなどをこんどはぶっ掛けてさびを取ってあげましょう。まあ派手にさびているモンです(左写真参考)。

 ピロボールのさびお年が終わるとグリスアップし、カラーをハンマーで殴りまくって装着、あとはばらした逆手順で車体をくみ上げて完了です。作業前は激しく泣いてたのがウソみたいに鳴かなくなります。
3:留意点その他
作業する上での留意点ですが、カラーぶっ壊すと組み付け出来ませんので、取り外し時の破損が怖いって人は、かならず2セット部品を入手して作業を開始しましょう。1個だけだと2つあるうちの1つは再利用することとなり、分解時の破損が許されなくなります。またピロボール内のさびはかならずしっかり落としましょう。グリスはあふれ返るくらいブチこんで大丈夫です。
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