MT-09 tracer 純正キャリアにGIVIのM3プレートを載せる |
3月のはずだったのが2月20日配送・納車と急きょ納車が決まったMT-09 tracerですが、最新鋭も最新鋭で海外モデルはまだ未発売なおかげで社外品がMT-09と共通の部品以外まーったくありません。トップケースステーすら発売されてないありさまなので、現状ハコのないバイクは使いづらいのもあり、無理やりGIVIのモノキーベースを取り付ける算段を企てました。色々考えたのですが、結局のところ「純正キャリアキットの天板をM3ベースに差し替える」のが一番素直だと思いましたし、海外でも「とりあえずこうするほうがええんちゃうん?」という議論が行われていたのでその作戦をやったのですが……何事も人柱ですね。完全に人柱になりました。以下、御報告。
まず、純正のキャリアキットを「天板を取り付ける手前」までは説明書通りに組み立てます。このベースキャリアにGIVIのM3プレートを載せようとするとプレートがグラブバーと干渉しますし、ほかのGIVIの板はまともにつけることも出来ません。というので現状、ある程度本体側になにかしらのアダプタを追加した上でM3ベースを加工するしかありません。
で、実は納車のときは色々手配が間に合わなかったので下の方に残してあるとおり、アングルラックを加工してアダプタを作っていました。が、MF一眼レフをフルセット積んで走ったりしてたら重量負けしやがりまして、思いっきり折れてしまいました。折れることは元々予想していたので純正キャリアが届いた時点で図面だけは引いてたのですが、引くだけ引いてそのままほったらかしてたわけで。というわけで本来Verのものをどーぞ。
応急Verと同じく、天板を停めるためのM6ネジ穴を利用します。ここの位置関係を型押しで採寸して電卓叩いて三角関数から位置関係の数値を計算したのですが、この数値が結構派手にズレていてあとからまずいことになるわけです。というわけで鉄工所に作ってもらったブツと間違えてる図面はこちら。
この図の中で144oって書いてるところが間違いです。M6のねじ穴間の距離が2o長すぎました。で、修正した図面がこちらになります。

あがってきたモノの修正点を修正し、マットブラックで塗装し、M6のキャップ皿ネジで固定したらこうなります。
これにM8キャップボルトを突っ込んでGIVIのM2/M3/MMなどの旧モノラック用の板を固定すればOK。
アングルラックを加工したものとちがって一升瓶に水をいれたものを数本積んで走ってもビクともしませんでした。最初、作ってくれた人も部品を受け取った私も「こんなに小さい部品でよかったっけ」と思ったのですが、実際につけてみたらこのサイズでした。あと、実はGIVIのモノラックの実物はすでに見ましたが、かなり強度的に不安があります。TDM900時代にモノラックの溶接破断を経験しているだけに、純正キャリアの異様なまでの頑丈な構造のほうが、重量物を積む人には安心できると思います。A4の図面が欲しい人はtwitterでご連絡ください。PNGでお渡しします。
|
以下、旧Ver |
納車直後に急遽トップケース増設の必要があったので急いでやった超やっつけ仕事です。予想通り強度が足らなくて折れました。アングルラックの加工品ですからそりゃー弱いですよ。
ベースキャリアを組み付けたら天板の固定位置に下図のようなシャシーを設置します。今回は余り物のアングルラックの平板を使っていますが、自作できるならグラブバーの固定ネジも含めた3点止めで固定できる厚さ2o以上の鉄板を用意したほうがいいです。(結構グラ付きます)今回は赤丸で囲った穴をM8用に拡大加工し、赤線部分でサンダーで先端を切り落としてしまいます。

今回はキャリアキットのねじをそのまま流用していますので、付属が鍋ネジです。そのまま天板を載せると天板と干渉するので、天板のリブの干渉する部分を斬り飛ばしてしまいます。私の場合は赤丸で囲った場所のリブです。写真は切り飛ばした後のモノですね。M2ベースだとアルミ鋳物なので加工するならリューターかミニターを使うしかありませんでしたが、M3はヘビーウェイトABSなので助かります。
最後にM3ベースをM8キャップボルトとナットで取り付けたアダプターフレームに固定すればOKです。
現状、やっぱり結構よわっちいので、バイク屋の常連さん(鉄工所)にクラウザーK2パニアの取り付け用金具の作成を頼む際に、ここの金物もフラットバーとかそのあたりで作ってもらうつもりです。K2パニアのフレームと合わせて材料費+工賃で2諭吉くらいで作ってもらえればありがたいんですけどねえ^^;; |
(C)1998/2015 T akayuki Kazahaya |
 |