安物のメッシュホースを買う前に言っておくッ
俺は先日、安物の怖さをほんのちょっぴりだが体験した
い…いや… 体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
あ…ありのままこの間起こった事を話すぜ!
「ブレーキレバーを握りこんだらブレーキがかかったと思ったらブレーキフルードがホース全体から飛び散っていた」
な… 何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…
というわけでポルナレフのコピペにしてみたのですが、ざっくり書いてる通り2代前のオーナーが入れ替えたメッシュホースが派手な油圧漏れを起こしまして、あやうく死ぬところでした。前から少しずつホースがマスター側から変色してるのは気になっていたのですが、最近になって変色範囲が広域になりまして。そろそろヤベーなと思ってメッシュホースの価格調査などをしていた矢先に梨汁ブシャーですよ。というわけでこれを見てほしい。
すっげー変色してるでしょ。この茶色いの、全部ブレーキフルードが漏れ出して、メッシュとアウターケーシングの間に広がったモノ。ブレーキフルードはTHFの仲間のような化学構造でエーテルですので、当然この手の樹脂は猛烈に侵食します。おかげでこのざまです。最後は握りこんだ油圧がこの割れ目からブシューって飛び散りました。ZETAのバーパッドも無残になってます。
まあこのまま乗ってても仕方がないので部品等々を手に入れました。んで届いたのがこれ。ACTIVEが出してるACパフォーマンスのホース一式。こいつはホースエンドはねじ込みではなくカシメで固定されています。前に使っていたホースはホースとバンジョーの継手がねじ込み固定でして、この手の固定はモロにお漏らしします。実物検証の話は後述します。
ちなみに一緒に用意した注射器とシュポシュポはブレーキフルードのエア抜きとかとかに使います。
まずキャリパを丸洗いします。で、次にライン全体から大まかにブレーキフルードを抜き取ってからばらして交換するんですが、そこで登場するのがこれ。注射器!シュポシュポはマスターへフルードを継ぎ足すときに使います。

あとはホースを組み替えてエア抜きして完了。ちなみに注射器を使うと完全にフルードが抜けた状態からエア抜き完了まで10分かかりません。まあ手順とかコツもあるんですが、マスターをにぎにぎするだけの作業と比べて恐ろしく速いのでおすすめです。注射器自体は東急ハンズやモノタロー、Amazonで300円くらいで手に入りますので、最低でも50mLのものは買っておくといいでしょう。
ちなみに原因ですが、古いホースを解体して調べたらはやりホースエンドの加工不良でした。綺麗に切断されてない上にフェルールのカシメも甘く、それでじわじわと継手とホースの隙間から油漏れしていたようです。油圧機器の整備をやってる古いカフェアルファの仲間も、メッシュのブレーキホースでホースとフェルールをカシメで停めてない製品は絶対に信用してはならないと言っていたのですが、本当にその通りですね。飛ばしていなかった、先頭を走っていた、TT-Rでエンブレが良く効いた、という3点のおかげで事故にまでは至りませんでしたが、走行中の油圧漏れは本当に命に係わりますので、社外のメッシュを入れる時は製品選びは慎重にしたほうがいいと思います。 |