TT250R Raid:1980円の激安LEDバルブ |
ふたばchのバイク板を見ていると激安LEDバルブの話題が出ていました。1980円でちゃんとH4の形をしてて、しかも他のLEDバルブと違って後ろに出っ張らないという。ざーっと見てて構造的にちょっとツラいところもあるかなーってのと、値段から見てどうみてもチャイナ製品で品質は以下略だろうなというのはありましたが、スレッドのメンションにあったテスト画像とか見てて、HIDのような下品さはないと思ったのでぽちっとな。待つこと5日、届きました。パッケージ的には怪しげな日本語もなく、販売代理店も宮城県の住所が書かれており、箱の後ろの説明も日本語はちゃんと日本人が監修したものになっています。
パッケージの中にはペーパー類は一切なくこいつがいきなりどかっと入っています。そしてご覧のように本当にH4バルブの形をしてて、これだけですべてが完結しています。なお、マルチリフレクターのライトの場合、バルブの前についてる小さな斜光装置は外さないと取り付けられないと思います。先端のカバーは冷却ファンです。LED発光素子の位置はそれぞれがH4ハロゲンバルブのHiとLoの位置になっています。たぶん冷却の仕様の問題なんでしょうが、基本的にハイとローのどっちかしか点灯できないようにされています。ですので、ローが付いたままハイを点灯させるパッシングは機能しなくなります。
素子の背面は全部ヒートシンクになっています。他のLEDバルブはヒートシンクを灯体の外に出して冷却効果を高める目的で設計されているため、当然ながらライトの後ろにでーんとヒートシンクやファンが飛び出します。MT-09
tracerのLEDライトもちゃんと背面にヒートシンクがついています(ファンはないです)。こいつはその冷却をどうも灯体内で済ませようとしているようです。たぶんですが、プラレンズ&プラ蒸着リフレクターのマルチリフレクターの機種の場合、ガラスレンズ&鉄のめっきリフレクターの機種と違って、灯体が放熱できずにLEDバルブの寿命を大きく縮めることと考えられます。今回はTT250R
Raidでガラスのカットレンズ+金属リフレクターなのでそのまま付けてしまいます。
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というわけで実機に搭載してのチェックです。
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ハロゲン 60/60W |
LED 20/20W |
うーんJPEGにしてしまうといまいち差が分かりづらいのですが、ロービームはLEDが明るく、ハイビームはハロゲンのほうが明るく見えます。手前の方は光の収束がいいのでLEDのほうが明るく見えるんですが、ハイビームになると遠方まで分散しますので、ほぼ単成分のLEDは対象反射物がないと明るくみえず、幅広い波長を含むハロゲンのほうがなんらしか色々反射して見やすいようです。まあ、にしても普通に走る分にはローのほうが大事ですし、反射材とかは結構遠くまで見えてます。また、ロービーム側で最大の特徴は、遠方まで変な届き方をしていたライトの漏れ光がLEDに変えてほとんどなくなった点です。
というわけでもうちょっと見やすいように動画で比較してみましょう。
ついでにニコ動Verも。youtubeへのアップロードは純粋にこの項で使うためだけの比較動画としてアップしてありますが、ニコニコ動画のほうではこの項で説明してる内容、つべ版の比較分、さらにLEDバルブでの実走行動画も含めての再編集をしています。
という具合で、ローはLED、ハイはハロゲンのほうがつよいと感じました。
個人的には昔のH4×2発で30/30Wの機種、例えば丸目2灯のFZRシリーズやネコ目のYZF750/FZR1000といった、ガラスのカットレンズでH4の古い車種こそ向いてると思います。なんせほぼ無加工で取り付けられる上に、ライトの後ろに何も出っ張らない、消費電力も20Wなので30W用ハーネスで充分耐えられる、バルブの配置や発光素子の特性から非常にハロゲンに近い光り方をする、というあたりが理由です。しかもこれ、点灯時に前に経っても光ってる感じがハロゲンとほぼ同じというのもメリットの1つだと感じています。
私が買った時は1980円でしたが、平成28年4月6日(本記事準備中)の時点では2100円くらいまで上がっていました。800ルーメンのショボい奴も売ってはいますがこっちはかなり暗いという話です。実効的にはこの2000ルーメンのほうがおすすめですね。 |
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