日記にも書いてますが、こんな奴がやってきました。1998年式のV-S100Pハイゼットトラック・イズです。これはいろんなところをかなり手直しして相当マシになってからの姿で、入庫当初はもっと散々な見てくれでした。特に右舷サイドカバーはぶつけて溶接もはがれてベッコベコ。藤色の良品を缶スプレーで塗り直して取り付けてやっとこさこれですよ。で、こいつ、ライトがシールドビームなんです。実走して明るさに大した不満はない(ノーマルのTT250R
Raidよりはるかに明るい)のですが、シールドビームは球切れした時が超面倒くさいので、この際なのでH4に交換してしまいます。
○単純に灯体を交換するだけならこれを用意すれば大丈夫!
とりあえず引っ張ってきたものはこれです。小糸製作所から純正部品として出ているもので、セミシールドビームの名称で売られています。オートバックスなどで買うと完全に定価売りなので1発7000円くらい取られてしまいますが、オークションやamazon、楽天、モノタローなんかを探していると、必ずヒットします。「角型2灯式の12V用」で購入してください。パッケージは今でもこれで最初っからH4の60/60Wのバルブもついてきます。
○交換作業!
交換作業ですが、通常の100系ハイゼットとイズはバンパーの構造が違います。というかフロントの鉄板からして別モノで構造がガラッと違うのです。イズは灯体交換しようと思うとバンパーを全部引っぺがさないとダメなのです。バンパーの外し方ですが、まず前面の2本のねじを抜きます。下図の赤い矢印のところですが、1本はナンバープレートの裏側です。この危険物マークと高圧ガス表示は消したいなあ(´・ω・`)
次にドアトリム内とキャビン下の2本左右それぞれを抜きます。ドア内側のネジは下図写真の赤い矢印のほうを抜きます。ネジの上に生えてるピンはバンパーの位置決め用のピンだと気づいたのは作業後。当然、私の荒っぽい作業のおかげでへし折れてます。
あとはバンパーを引っ張れば剥がれますが、ハイゼット・アトレー系共通の欠点で、車体とバンパーやライトガーニッシュなどを止めている樹脂製のピンが大概経年劣化で破断します。御多分に漏れずこちらも破断したのでお取り寄せしました。なお1個162円です。あとは通常のシールドビーム交換手順で終わるはずだったんですが……
○古い車あるある発生il||li _| ̄|○ il||li
あーーーーーーーーーーーーil||li _| ̄|○ il||li
なんか右側ライトのバンパー周辺に上海で大怪球に負けたジャイアントロボよろしく血涙流してると思ったらこれかよ。当然、灯体を支えているプレート(リテイニング・リング)はご覧のありさまです。取り外す時点で錆で固着してドツいてるので曲がってしまっており、また錆も酷くて再利用できそうにないので新品発注ですよ。あと、このままだとまともに光軸調整も出来ないので、当然アジャスティングスリューやスプリング、ワッシャなども発注しました。ついでに左側でサビが回ってる奴もこの際交換してしまいます。なお、イズはほかのハイゼットに比べてやはりここにサビが回りやすいそうです。
つーわけで部品が揃ったので作業再開。といってもこれまた一筋縄にはいかず。まずこのリテーニングリングに灯体を取り付けようとしてもM4ネジが入っていかないので「あれ?」って思ってよく見るとネジ穴にネジが切られていません。そりゃ入らんわ……。しゃーないので馴染みのバイク屋に駆け込んでM4x0.7のタップを借りてねじを切る始末。
あとは左側で組んだのと同じようにリングに灯体を固定し、車体側に付ければ完了です。
そうそう、今回は調整用のネジ類も交換していますが、交換する前に「どのネジが何ミリブラケットから出ていたか」はちゃんと計測してメモしておく必要があります。新品部品を組み込む際にそのメモ数値の通りに調整して取り付けると光軸の再調整がほぼ不要になりますが、テキトーに突っ込んでしまうと後で光軸調整で泣く羽目になります。
実際に取り付けてみて、シールドビームでも充分な明るさはありましたが、H4化されたことでさらに明るくなりました。LED突っ込んでやろうとか考えてはいたのですが、当面H4のままで充分ですね。
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