MT-09 tracer / TRACER900:キタコのUSB電源取り付け
 MT-09 tracerやTRACER900のメーター右側には欧州仕様だと標準で装備されている右側DCジャック用の取り付けホールがあります。このホールの内径が実はキタコから出ているUSB電源の取り付け外径とばっちり合致します。ところが取り付けようとすると若干ひと工夫が必要になるのでした。ちなみに15年式はその辺の加工の手間を面倒くさがったのとレイドやセローからUSB電源がなくなるのが嫌で取り付けていませんでした。今回18に乗り換えたのでついでに取りつけてみました。

 まず、USB電源のロックリングを半分〜1/3程度の高さにぶった切り下半分は廃棄します。
 
 次にスクリーンとスクリーン可動機構を取り外します。ここの構造が15〜17と18以降で全く別物なので注意。個人的には15〜17の構造のほうが好きですね。15〜17だと可動機構を取っ払うと電源部分が丸見えですが、18以降だとさらにもう1枚鉄板を外さないとアクセス不能です。また、17以前だとタンク側の部品を外さなくてもなんとかなりましたが、18からはタンク側のカバーも一部外しておかないと傷を入れてしまいますので、注意。
 
 電源を取るコネクタはこの右側の白い奴で、コネクタの型番は090MHの防水型2極です。住友電装や矢崎などから出ています。この刺さってるダミーハウジングを利用すればいいので購入時にはオスコンタクトと防水カバーのセットを買っておけばOKです。わざわざハウジングまでまるっと買う必要はありません。ダミーハウジングへのケーブルの差し込みですが、ダミーについてる防水プラグを引っこ抜き、オス側の茶色配線とUSB電源の赤、オス側の黒色配線とUSB電源の黒を繋ぐように配線してください。また、最初に「ロックリングを短く加工しろ」と描いた理由ですが、短くしないとメーターパネルの鉄板と干渉して固定できないんです。写真を参考にしてください。電源線のツイストの理由はノイズ避けです。

 
 カバー類を組み戻す前に通電チェックし極性を間違えてないかチェック。動作確認が取れたらカバーを閉じて作業完了です。
 
 15tracerのときはDCジャックにUSBアダプタを突っ込んでいたのですが、こいつが結構振動で簡単にすっぽ抜けてしまうことが多いのです。で、以前からの懸案でUSB電源常設化を目論んでいたわけです。この辺の構造は旧型新型で完全に共通なので旧型ユーザー・新型ユーザーともに参考にしてください。
  
(C)1998/2018 T akayuki Kazahaya