AK11マーチ G#:日産車定番のホーンが鳴りっぱなしになるトラブルの対策
 先日、ハンドルを切るたびにホーンが勝手にビービーなるようになり、これまでの経験から「これスパイラルコードちゃうんか」と思ってビビってたんですが、この連休でようやくバラしたらめっちゃ単純なことだと判明したので、その対処方法を記録的な形で残しておきます。同じトラブル抱えた人が参考になれば。ちなみにK11マーチのG#と同じハンドルですが、K11だとアウトストラーダやボレロ、Z10キューブ、S15、R34にも使われていますので、同じトラブルが出たら同じ方法で直せます。また、ハンドル自体は別物ですが、C25セレナでも発症してるとのことで、構造が近ければ直し方は同じだと思います。
 
 というわけでいろんなものをすっ飛ばし、エアバッグが外れた状態のハンドルの中身が下の写真です。ここまでのばらし方は適当にググってみんからの記事でも参考にしてください。いじり止め対応のトルクスが必要になります。この写真のトルクスの部分が問題の個所で、その下にあるCの字型をしたパドルをホーンボタンで押し、下側のアース鉄板と接触させることでスイッチにしてるんですが、真ん中のトルクスネジはアース鉄板に突き刺さっています。つまり、この写真の状態だと「ロクな絶縁がとれてなくて簡単に導通してしまう状態」になっています。あかんやんワレ……。このホーンボタンでコントロールしてるのはホーンリレーなので、実際はリレーで電源のGND側をON/OFFしてホーンを鳴らしています。
 
 
 でまあ、予想通りなんですが、ここの部品は単体では売ってくれません。日産で部品交換で直そうとするとハンドルAssy交換になってしまいます。だもんで、いつものことですが、「その辺にある材料で似たようなものをデッチ上げて誤魔化す」作戦でどうにかします。
 ところでこんなサイトを見に来てる奴は大抵理解しているとは思いますが、バッテリーが繋がって活線の状態でエアバッグのコネクタを下手に触ると、その場でインフレーターが動いてエアバッグが開いてしまいます。作業をするときは1.バッテリーを抜く、2.エアバッグECUの電源をひっこ抜く、のどちらかを選択して下さいね。私は素直にバッテリーを外しています。

 閑話休題。ウチにある材料で誤魔化せそうなものと言うことで探してきたのがこれ。どこのご家庭にも常備されてるごくごく一般的な22sqの端子カバーと、はさみやカッターでザクザク切り刻んで自由に形が作れる万能パッキン。こいつらを使ってネジが斬られてない部分を覆うカバーとプラの平ワッシャを作成していきます。
 
 
 
 C型金具を止めてるトルクスネジですが、スッポンポンの部分は9mmφ、傘の部分は18mmφです。ですので、外径20mm、内径10mmのプラ製平ワッシャを作成します。で、スッポンポンの部分より1〜1.5mmくらい長くなるように端子カバーを切断し、下の写真みたいにします。この状態でハンドルの中を組み戻せば対処完了です。
 

 
 
 勘のいい人はハンドルを切ったらプッて鳴るようになった時点でヘンだと気付くのですが、よくあるパターンは走行中になりっぱなしになったとか、駐車場に停めてたらなりっぱなしになって大騒ぎになったとか、まあそういう奴です。15年くらい経ってる日産車大抵やられるみたいなので、この方法は覚えておくといいかも。ちなみにこの万能パッキン、40枚で800円ぐらいしやがるんだil||li _| ̄|○ il||li
  
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