3GM5 '94 FZR1000 It
Impression
 1989年に初代FZR1000からのフルモデルチェンジで生まれた3GM。排気デバイスEXUPの追加が一番大きい変更点だろうと私は思っていますが、フレーム構成の見直しなど、各部にもかなり手が入っているそうです。私の手持ちの94年型は、YZF750風カウル、YZF750と共通の6ポッドなど、当時デビューしたYZF750R/SPイメージの濃いモデルです。倒立サス自体は91年のマイナーチェンジで搭載されていたのですが、こいつがイニシャルアジャスターだけでダンパー調整無しというかなりナメ切った構造をしており、手放す寸前まで前足をどうしてくれようかとセッティンに悩みつづけたのでした。ちなみにリアサスはダンパー調整は伸側だけあってイニシャル調整がありません。そんなところでコストダウンしてどうするんだよ、おいおい(^^;

○街乗り
 慣れればクソ長い全長もあまり気になりません。ただスーパーテネレで楽勝で出来ていたクランク抜けなどのすり抜けはまったくだめ。それ以外は結構イケるもんです。街中では大体3速が多いかも。70キロ超えて4速、90キロ出て5速って感じなんで、早々街中で5速までほりこむことはないです。排熱が悪いので渋滞にかかるとすさまじい熱気で、真冬でも結構ファンが回ることがあります。

○峠とか
 バイク屋の店長に言わせると「XJR1300に通じるハンドリング」ということで、伝統的なヤマハのハンドリングが味付けされています。どっちかというと安定傾向ですが、舗装林道みたいな場所でのタイトターンもそつなくこなします。ただ重量があるだけにダウンヒルは気を使います。純正の6ポッドは使い物になりません。操作がブレーキONかブレーキOFFしかないくらいの操作性です。効くには激烈に効くんですけどね。さっさとブレンボかMOSへ換装すべきです。MOSの換装には前足加工が必要ですが。

○ツーリング
 高速道路は文句無しにらくちんです。怒涛の145psで楽々・・・・・・巡航(いえねえよw)出来ます。もともとの状態で積載はすさまじくわるいので、私みたいにトランクをつけてしまうとか、サイドバッグを使うとかしないとダメダメです。なお3速〜4速中心でもよけりゃ、一般道での長距離遠征も結構楽勝です。バカみたいにトルクとパワーがあるので4速AT状態で走れちゃいます。全般的に燃費は悪いので200キロ超えたら注意してガソリンスタンドを探すことをオススメします。
管理人のFZR1000/2005年9月最終仕様
FZR1000-F(3GM5) Italy Edition
Normal Specifiction
全長 2,205mm
全幅 745mm
全高 1,080mm
乾燥重量 214kg
エンジン形式 水冷4サイクルガソリンDOHC4気筒5バルブ
潤滑方式 ウェットサンプ
排気量 1002cc
最高出力 145ps/10,000rpm
最大トルク 10.9kgm/8,500rpm
変速機 常時噛合式リターン5速
装着タイヤ 前:130/60VR17:DUNLOP D204
後:170/60VR17:DUNLOP D204
タンク容量 19L
Custom Specifiction
前ブレーキ 98YZF-R1(4XV)用MOSキャリパ/97YZF1000R(4SV)用マスタAssy
前サス 油量標準+20cc
積載装備 GIVI モノラック+モノキーベースM2 / E360
積載装置 Krauser Sysytem K2 Side Mount Kit / K2-30L
キャブ設定 ニードルクリップ位置最上段
サイレンサー Bans&Heines SS2R YZF750R/SP用S/O(ステー溶接加工)
  
 
(C)1998/2005 Takayuki Kazahaya