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VOL790:平成25年12月09日:カウル仮復旧 | |||
○溜め込んだポジの整理 前職でかなり心身ともにボロボロにされて色々やる気が出ず、撮影してスキャンしたフィルムを放置しまくっていたのですが、最近になってようやくフィルム整理をしています。でまあ、過去のスキャンデータとかと見比べていると、一番古いポジで3年前!!!いやぁもう何をいつ何で撮ったのかすら分からないスリーブもあります。α-7に切り替えてからのAF撮影分は全部CSV出力されるのでどうでもいいんですがねえ。で、最近の撮影で記録のあるスリーブから脳内記憶をたたき起こして(毎回持ち出した機材はリスト化してあります)CSVに起こしなおしています。これがまた面倒くさくて面倒くさくて(笑)あと、一気にスリーブの保存処理をしたらネガバインダーの中台紙が弾切れしたり、思った以上の数でバインダーを3つも買い足さないといけなかったり、ま〜色々大変な状態です。とりあえず資材補充などをして溜まっていたフィルムは全部バインダに納めましたが、やはりどう考えてもナンバリングされていないフィルムも含めて再整理し、1から通し番号を付けねばならんなぁって思いました。ちなみに結構無理やり収めた状態で現在11冊。1冊50本ずつに揃えなおすとたぶん14冊くらいなんで700本は撮ってる計算になりますね。神戸勤務時代にCenturiaSuper200が1本200円なのをケース買いして散々使い倒したおかげで、その時期のカラーネガだけで150本近くある上に、その時期のスキャンがHDDクラッシュのあおりで飛んでしまってるのが結構痛いです。 #以前はカラーネガは1時間(最短30分)で現像あがりでしたから、撮ってすぐフィルムだけ欲しいってときに多用していたんですがねえ ○特定機密保護法案 久々に凄いトンチを見た気がします。今国会で成立した特定機密保護法案ですが、参議院での採決の過程が面白すぎて笑ってしまいました。国会中継などをご覧になっていた方々も多いのでご存知でしょうが、民主党などの質問が完全に子供の揚げ足取りに終始し無意味になっているので採決を行った政府与党。議長が「審議を打ち切り採決を取ります。法案に賛成の方は御起立願います」と言ったところ、一斉に議長に詰め寄る反対派ですが、その瞬間に賛成派は起立しており、議長も「全会一致とみて法案の可決します」と言っちゃったモンですからお笑いです。国会史上まれに見る大頓智ですね。これに対し反対派は詭弁だなんだとエラく文句を言っていますが、さてはて彼らが過去にやったことはというと・・・・・・。賛成派が居なくなったころあいを見計らって勝手に採決してしまったり、民主党政権時代はお世辞にも人のことをいえた義理じゃないことばっかりしていたんですよね。国会をないがしろにしてきた奴らに「国会を蔑ろにしている」といわれる筋合いはない、と思っております。実際、「立ったら賛成な」と言われてる状況で立つ奴が一番アホなんだと思いますがね。 ○TDM900のカウル修理、とりあえず終わり とりあえずTDM900のカウル修理は妥協しています。黒の発色は問題なしですが、普通のクルマ用ラッカーではクリアの発色が限界がありまして。あとウレタンクリアという手もあるんですが、これはこれでクリア前の下地作りとクリア後の研磨が恐ろしく大変なのはよく知っておりまして、クリアの深みは足らないけど3歩離れたら判らないレベルですし、まあ妥協するしかないかなと。半年後くらいを目処に右カウルだけ買い換える予定です。今回の作業で改めて再認識したのは、この手の塗装は本当に根気と機械化が重要だってことですね。プラサフ吹いて徹底研磨、1回目の色塗りをして徹底研磨、2回目のあと徹底研磨、研磨、研磨、研磨…。クリアを塗り始める前に如何に塗装面を平滑に持っていくかでほぼ9割決まるってのです。まあ、このデカいカウルは外した後はジムカーナごっこの時の予備とかに回すつもりで、左も手に入れて同じように今度は自分で全部塗ってみようと考えています。 ○最近40前後の喘息が増えてるらしい 最近、阪神間、特に千鳥橋付近〜西宮沿岸部付近に掛けて、40前後で喘息を発症する人が増えているそう。この年代、私もそうだったりしますが、火力発電所の密集による大気汚染により小児喘息だった人も多い世代でして、今喘息を発症しているのは当時小児喘息ではなかった人たち。元々、大気汚染による損傷でずいぶん因子を溜め込んでいた人たちですが、例えば風邪の繰り返しや副鼻腔炎の悪化による後鼻漏、扁桃腺炎や咽頭炎、花粉症などの原因により限界値を超えてしまい、喘息化してしまっているようなんです。かく言う私も喘息予備軍というか、たぶん喘息かもといわれています。今、反原発を唱えていて火力でまかなえばOKと言っている人たちは、そういう「喘息でバタバタ死ぬ」「自分も喘息になるリスクを負っている」という現実的危機感をまったく経験していないからなんだと思うんですよねえ。 |
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VOL789:平成25年12月02日:最近の腕時計ってさぁ | |||
○最近の紳士用腕時計って下品だなぁ 最近の所謂「紳士用腕時計」といわれるラインの製品が、個人的には凄く下品なデザインにしか見えない今日この頃よ。りゅーが君は「高級機は違うよ〜」というのですが、その「高級機」からして下品で主張が激しいデザインが多く、最近の流行って子供っぽいんだなぁって思ってみています。正直、G-SHOCKのメタルボディのアナログ機のほうが落ち着いたデザインに見えます。 まず個人的に「これはいかんなあ」と思う最大のポイントはサイズ。私に言わせればあれは「キンキラキンに派手にした鉄道用懐中時計にバンドを付けて腕に巻いている」ようなもんです。G-SHOCKのメタルボディのアナログ機のシリーズが出たころでさえ「デカいよこれ」といわれていたのですが、そのG-SHOCKやProTreckがレディース時計に見えるくらい巨大でびっくりしました。え?誰使うのこれ?って思ったら、オサレを気取ってるリーマンが結構付けてて、手首から見えてる姿が成金趣味で超下品で全てを台無しにしている感じがします。 次に色デザイン。さすがにロレックスやタグホイヤー、精工舎、シチズンなどの高級ラインになるとこの点は凄く落ち着いていますが、ちょっとオサレを気取ってる商品になると、先述のサイズの上に光物だらけの色デザインになり、さらに下品さが加速しています。なんだろう、こう・・・・・・これ5000円といわれたら買うんだけど、5万円はないやろー、という程度にお下劣だと思います。あれがまだサイズが以前の直径35mm〜40mm程度の機種ならそこまで主張が激しくないんですが、なんせサイズが50〜55mmはあろう巨大機ですからね。まず時計の下品さに目が行きますね。海外モノのオサレ時計に特に酷いのが多く、往復の新快速の車内で若いサラリーマンなどが巨大でド派手な腕時計をしているのを見ると「うわー下品やなあ」としか見えませんね。 りゅーが君が買った機種みたいにバランスが取れてる奴は少なくなっているようですね。ヨドバシなどの時計コーナーを見てても「あ、これ欲しいな」と思う奴は少ないですね。昔からTimexのIRONMAN TRIATHLONの8LAPSを愛用していたような奴ですから、サイズに対する要求が厳しいのは自覚しています。デザインに関しては精工舎のムーングラフ付き懐中クロノグラフを愛用していたような奴です(スキー場で落としちゃったのでした)。でも最近の紳士時計のキンキラキンで馬鹿でかいサイズは、あれを付けてきて「仕事用です」なんて言う営業さんがやってきたら、先のとがった革靴の営業さん同様にさっさと塩をまいて追い返すことでしょう。 ○ほぼ1/1プラモデル 先月、TDMで立ちゴケしちゃいまして、そのカウル修正を最近やっています。えぐれた箇所の削りこみとプライマー、サフ、塗装という流れですが、ほんとやっていると1/1プラモデルですね。カウルの修正は金属やすりと紙やすり、耐水ペーパーで行います。ある程度平ヤスリで削ってしまい、250番と400番で仕上げていく感じですね。で、おおむね削って均してしまったらまずはバンパープライマー。ここで400番と800番である程度擦っておき、次にプライマリーサーフェーサー(いわゆるプラサフ)を塗ります。ここは2回塗りしておき、1回目が乾いたら400番で軽く研ぎ、2回目が乾いたらまた400番で研ぎ、最後に800番、2000番と仕上げてツルツルにしておきます。ここまでやったらだーっと黒を塗り、続いて生乾きでクリアを塗り、あとはひたすら仕上げの磨き上げとクリア塗りなおしを繰り返すのみです。はぁ・・・・やっぱ買ったほうが速かったかもw |
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VOL788:平成25年11月25日:トランクルームにまつわるetc | |||
今の職場に移ってから珍しく正社員にムカっと来た話があったんだけど、詳細はとりあえず表に出さず保留。ただ一言、修士卒で正社員として俺ら派遣社員の1.8倍程度の年収貰ってるんだからそれなりにきっちり仕事してください。時給1400円の派遣に国公立の修士卒の正社員が後ろ指さされるなんて情けないですよ。年収と立場を得ている分だけの仕事はちゃんとしてください。 ○minoltaflexIIIの整備最終章 あー、今思えばちゃんと写真を残しておけばネタにできたものを(笑)別機体を使って二眼レフのピント調整手順をHTMLにしてみる予定です。 それはさておき、千代子2号機ことminoltaflexIIIですが、前週17日に満月を迎えた月を利用して無限の最終確認を行い、問題ないので前板のシボ革をはりました。これでなんとか滑り込みで本格的な紅葉シーズンと花灯路シーズンに間に合った感じです。無限自体は実は多少ズレていたのですが、ビューレンズ側で無限遠を調整してからテイクレンズ側でも確認したところ、どちらも同じようにクレーターが確認できるので、ほぼ問題ないと思います。で、実は17日に鍬山神社で最終確認試写もかねた紅葉撮影に持ち出していたのですが、木曜にそのフィルムが返ってきまして、早速チェック。1号機で問題になっていた画角に点光源が入るとフレアになる件は見られず(椿の葉や水面の強い照り返しが入っても問題なし)、色ノリも当時のロッコールらしい色のりですし、光線も引いてません。ビューとテイクのピントもズレておらず問題なかったのでインフを調整して早速土曜に紅葉撮影に持ち出したのですが〜〜〜。撮影中にピントノブが空回りしちゃいました(てへぺろっ。実はノブのセンターナットの締め付け不良が原因でして、でも無理やりピンを合わせれば使えるので、とりあえず1本だけ撮って帰宅。改めてピント調整をしなおしました。今度はクソほど〆たので問題ない。はず^^;; ○AF一眼レフの標準ズーム更新 AF一眼レフをZ-3からα8700iに乗り換えて以来、ずっと標準ズームはミノルタAF35-105mmF3.5-4.5(II)を使っていました。で、これにTokina AF235 (20-35mm3.5-4.5)を併用していたのですが、こいつが内部でエレメントユニットが脱落するだとかトラブルが出始めまして、急遽多用する24mm域をカバーする標準ズームに切り替えることにしました。ちなみにAT-X17mmも内部でネジが脱落してしまい修理方法が分からず休眠中ですので、こちらについても金銭的にめどが付いたら17-35mmF2.8-4.0(D)に入れ替えようかなぁと思ってもいます。AF235そのものが設計自体古いですからね。で、色々と検討していたのですが、ミノルタンML加入時代の先輩諸兄から「AF24-85mmF3.5-4.5が一番無難で出来れば円形絞りのNewを」というアドバイスを頂きましたが、後者は結構レアアイテムであまり出てこないので、捨て値で出てくる前者を狙いました。そして2ヶ月ほどヤフオクを眺めていて相場も掴み、ほぼ問題なさそうなのを拾ったのですが、届いてみたら前玉辺縁部内側にコート剥がれっぽいモノを発見・・・・・。でもα7Digitalでの実写では特に問題になりそうにないので、とりあえずα-7かα8700iで使ってみてからですねえ。出品者側のα900でのEXIF付きの実写試写画像でも問題なさそうなのでとりあえずこのまま使う予定。しかし純正62mmの前キャップが手に入りにくいのはしょんぼりだなあ。 ○トランクルームが増えないワケ 実家が持っている借家を建て替えてレンタルトランクルームにしようなんて話が持ち上がっていたのですが、色々ありまして立ち消えとなりました。というのもですね、実施業者の性質の悪さを先に見てしまったからなんですがね。ラから始まる有名なところにまず市場調査依頼をしたのですが、ある日アポなしで担当者がやってきて勝手に土地を測り始め、こちらの意図しない部分まで測量していました。それを見ていた母が良く分かっていないフリをして根掘り葉掘り聞きだしていって分かったことがいくつかありました。 まずですが、普通に同じ建物規模で借家を建てても3000万で収まるのに4000万とか4500万を請求している理由ですが、あれこれ理由を付けて工事費が膨れ上がるようにしています。私の実家の場合は沖積平野ということを楯に「ここは弊社の調査では土壌改良が必須なので必ずやってもらいます。それなしでは工事しません。」とのこと。実際に近隣には3階建てプレハブ賃貸もあるんですが、こちらも土壌改良なしでやっています。たぶん、他所の物件でも同じように工事費を無理やり増やしているんじゃないでしょうか。 次にですが、ホームページなどで掲載されている説明に瑕疵がある点です。彼らのホームページ上では120平米の土地に2階建てのトランクルームを建設して得られる収支に関し、ローン返済は書かれていますが、税金関係の説明がすっぽり抜け落ちています。これは測量に来た社員から母がしれっと聞き出した話なんですが、彼らはさらっと「トランクルームだと税金は更地並み課税だから路線価の6倍で算定される」と言い切りました。実際に税制を調べたらそうなっていますが、これも地主が業者にしっかり問い詰めなければ、完工するまで黙っているつもりだったようです。税金の話を加味するととてもじゃありませんが、常に満室でないと10〜15年で債務処理が終わりません。 最後に事業想定が限りなくクロに近い灰色であることです。彼らが「ホビールーム」として貸し出しているタイプの部屋は1室6万とか7万とかしていますが、私はただの遊び部屋にしては妙に高いといぶかしんでいました。この部屋の主な利用方法について件の社員に問いただすと、大抵の場合は事実上の事務所利用で借りているユーザーが多いんだとか。例えば30平米程度の部屋を事務所として借りた場合、営業権などの問題も発生する関係上、概ね家賃は10〜13万くらいで設定されています。しかし、トランクルームのホビールームを借りると半額です。しかも業者側は「名目上はトランクルーム(貸し倉庫)で契約が結ばれている以上、店子には営業権は発生しないので、追い出しも自由自在だ」とドヤ顔でおっしゃります。どっちにしても非常にグレーな話なんですよね。ちなみに業者側としてもホビールームの売り上げありきでの利益率を想定していますので、トランクルームだけだと大して儲からないようです。これもしっかり問いたださないと見えてこない話です。 結局、ラから始まる1社しか話を聞かなかったので他社も全てそうかどうかは分かりませんが、基本的に「貸し倉庫の土地の固定資産税は更地並み課税で路線価6倍計算」を知っていれば、宅地課税での固定資産税との差額をどうやって捻出するかをまず考えるので、トランクルームが必要な都市部ほど地主さんは手を出さないでしょう。これが市街地でトランクルームがそんなに増えない理由です。我々地主もアホちゃいますからね。 |
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VOL787:平成25年11月18日:日本人の国語力の低下というのはだな | |||
○自転車や歩行者に対して恐ろしく甘い日本の交通行政 またしても読売新聞の記事からです。 ライダーの供述どおりだとすると、良くある「自転車が後方確認せずに歩道から車道に移動してきたので避けられずに追突」という事故ですね。これ、エンジン付きvsエンジン付きの場合、場合によっては追突されたほうに9割の過失割合が発生する事故なのですが、なぜか相手が自転車になると必ず追突したほうが10割になる、不思議な案件です。昨今、よく自転車のマナーが問題になっていますが、根本的に「とりあえず何かあっても自分は常に被害者の側で守られるのみ」という意識が根強いからではないか、と思っています。というのも今までの行政(警察)および司法(裁判所)双方の考え方は「立場の弱いものは2割引」に立っていまして、例えばですが、歩行横断禁止の道路を横断している人を跳ねたとしても、歩行者は無罪で被害者となり、自動車の運転者だけが加害者となっています。しかも80年代を小学校で過ごした人は覚えもあるかと思いますが、当時は教師によっては「自転車は歩行者」という指導を行っていました。そういうのが大人になってもそのままの感覚で自転車にのり、親になって子供へ自転車の指導をするのも同じ感覚で行い、となったらどうなるか自明の理ですね。 ○ブレーキと自転車 最近、リアブレーキのないBMXに乗ってて2度も反則切符を切られたくせに出頭命令を無視していたバカが逮捕されましたが、上述の話もあわせて、自転車への安全意識の低さは呆れるばかりと思っています。まず法令ですが、道路車輛運送法では自転車は「独立して機能する2系統のブレーキ」を備えていなければならず、ホンダのオートバイにあるようなコンビブレーキは自転車では法規上認められません。この法律の背景には大半の自転車はワイヤーでブレーキを取り扱う関係上、ワイヤー破談で1系統ブレーキが故障しても安全に停車できるように、というのがあります。しかし、現実では片側のワイヤーが破断したまま乗っている途中でもう1系統も破断し、緊急時に停車できず自動車と衝突して死亡した事故が多数存在します。そういう事故を防ぐためにも存在するのが「独立して機能する2系統」という文言であり、独立2系統であれば前後輪どちらか一方に2つあっても問題ありません。例えばフロントに通常のサイドプルキャリパと油圧式のディスクとか、リアにコースターとVブレーキとか、そういうのでも問題ありません。動作系統が独立して2つあれば文句を言われません。しかし個人的には、今まで何台もの自転車を検挙しているにもかかわらず、このボケナス以外に誰も立憲していなかったという点が、もっともあきれ返りますね。先述の話もありますが、自転車にも反則金制度を作って、免許点数分まできっちり高額の反則金をボリたおしてやればいいんじゃないかと思います。 ○野田の廃油リサイクル屋の事故に誤解が多い件 週末になって飛び込んできたこの案件ですが、mixiやtwitterの一般の人たちの反応をみて、なんかこう、「そりゃ日本も沈没するわ」という気持ちでいっぱいになりました。 まずですが、安全安全というのはいいんですが、事故に至る過程について何1つ自分で考察することもなく、「処理業者の慢心が招いた事故だろうJK」という流れに世論が傾いている点です。凄く短絡的で安易な考え方ですから、そのまま感情論どおりに処理をすると間違いなく同じ事故はおきますが、理由は後述します。 次にマスコミもですが、爆発が起きて周囲に被害がー被害がーはアホみたいにセンセーショナルに報道するんですが、欧米のテレビ局がやるような「この施設に関連する法令や、そこから考えられる論理的な可能性」については何一つ報道も検証もしていません。ここで「廃棄物処理法」や「廃棄物の処理と都市の清掃に関する法律」に関してある程度マスコミが論じてくれると、先述したようなマヌケが減るわけなんですが、マスゴミの記者なんて女追いかけて遊びサークルで遊んでたような程度の奴らだから仕方がないですがね。 で、この件ですが、mixiやtwitterでフォローしていただいてる方々はご存知のとおり、私は爆発した設備の種類を聞いた時点で、投入された廃油に問題があったのではを疑っていました。この装置は廃油に高い遠心力をかけて、廃油に混ざった固形物(金属分やスラッジなど)を分離する装置です。この業者は廃エンジンオイルのみを受け入れて精製していたということは後から知ったのですが、揮発性の低い有機溶媒なども集めている場合、固形物に合成用の触媒が混ざっていると、加熱して遠心すると突然再反応することがあるんです。今回の場合は予想通りというか、廃油にガソリン混ぜて排出した奴がいたようで、遠心かけたときにガソリン臭がして、ヤバいと思って換気しようと窓を開けたら爆発したようです。感情論で業者が悪いってことで断罪して終わらせると、ここのヘンの問題の根幹がまったく解決されないことになります。 ちなみに産業廃棄物処理には排出したゴミ1つ1つにマニフェストという4枚綴りの書類がついてまわり、運送屋がA票、中間処分業者がB票、最終処分業者がC票を剥ぎ取り、最後に排出事業者にD票が戻ってきます。このことはマスゴミはまったく報道しませんよね。中間処分中はどのタイミングでどのゴミを処理したか大抵は記録してありますから、こういうヤバいゴミが見つかったときにすぐに排出元がわかりますよ、というわけです。この辺は警察と消防がやるでしょうが、さてはてどこまで本腰いれて捜査するのやら。 |
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VOL786:平成25年11月11日:微量分析って難しいんだぜ | |||
○分析と数値のお話 私は曲がりなりにも分析業務に関わっています。今の職場もそうですが、昔の職場でもICP-AESやGC、GC-MS、ダニアレルゲン分析などなど、様々な数値を取り扱ってきています。さて、今回こういう話を出すのは先週流れてきたTLに関して。要約すると、普段から核燃料を取り扱っている研究者の人が「久々にキロやメガの付かないベクレルの値を見て一番凄いと思ったことは、そんな微量数値で定量できるってこと」というものでした。実はですねえ、定量分析の中でも微量分析っていうのは、計量証明が必要な場合に環境計量士がOKのハンコを押すのに最も神経を使う分野なのですよ。私もこの話を聞いたときに「確かにあの数字に確からしさを認めて公開するのは相当勇気が要るだろうな」と思いました。主に責任という意味合いで。 機器分析の世界では数字の単位が下がれば下がるほど計量証明が難しくなっていきます。というのも、そこにありとあらゆる誤差が含まれてくるからです。サンプルに微量しか含まれない場合、まず最初に問題になるのはサンプル内での偏在ですね。サンプリング位置次第でどうにでもなるって話です。次に、溶液試料だと大抵は濃縮するのですが、濃縮前後での容量誤差が出ます。次に分析装置の検量範囲内に収まるように希釈する誤差。最後に機器自体が持っている下限付近での定量誤差ですね。で、ここに環境数値といいまして、自然界に普遍的に存在する放射線量の問題も出てきます。そしてこれら全てをひっくるめて出てきた数字を元の容量に掛け戻すときにも「有効数字」という誤差が生まれてきますので、兎に角微量分析は誤差の塊です。ちなみにICP-AES 今回の食品に含まれる放射線量の場合、あの測定装置は大過剰のサンプルを測定装置内に突っ込んで総線量を求めるので、希釈誤差とかは考える必要がないです。放射性燃料を扱っている人曰く、一般的に線量を計測する装置というのはkBqレベルの線量測定でないと数字の確からしさを保証するのは大変なようです。その背景にはやはり「ブランクとして存在する放射線量」というのがありまして、このkBqレベルの線量にならないと無視できないバックグラウンドになってしまうからだとか。その辺の全ての誤差や環境数値を考慮した場合、どの数字が本当に確からしいかなんてまったく言えなくなってしまうんです。そういう点からして「よくもこんな微量数値を確定値として報告できたもんだ」という話になっていくわけです。 ○Let's Note CF-T7にSSDを突っ込んでみた 少し前の話になるのですが、minoltaflexIIIの2号機を営業所留め依頼にしていたので佐川の支店まで取りに行った帰り道、途中にある某PCパーツショップに開店直後によったのが良かったのか悪かったのか、KingstonのSSD(300V ある某PCパーツショップに開店直後によったのが良かったのか悪かったのか、KingstonのSSD(300Vの120GB)が8000円ちょいで転がっていました。1日の個数限定だったようです。で、何気なくUSB3.0な外付け2.5インチアダプタとセットで購入してしまいました。うーん、我ながらなんというか(苦笑)。で、帰宅後にさっそくインストール開始です。まず、有名なあのソフトを使ってSSDにHDDの中身をクローンします。今のバージョンは日本語化されてるんで簡単ですね〜。クローンは20分くらいで終わりますので、終わればHDDを取り出してSSDと差し替えて組み戻し、起動すればはい終わり。Windows2000時代に手動で全部書き換えてHDDを入れ替えていた苦労を考えると月とすっぽんです。とりあえずCrystalDiskMarkで試したらHDDのランダムアクセスの速度が劇的に向上していたのが1点、バッテリー駆動時間が3回平均で大体25%延びたのが1点の2点が改善点。まあ、あとはバイクに積んでもディスククラッシュしにくいとか発熱量が抑えられるとかもありますが。あとはHDDの状態で6hrは持つ電池を手に入れることかなあ。中国製のリセルバッテリーは本当にダメダメでしたし。 ○和服ってスゴく高くつくんだよ・・・・・ で、Crystal Disk Markですが、当然ならがSizuku Editionを突っ込んでます。いやー雫ちゃん可愛いじゃないですか。ところでこの雫嬢の着ている着物ですが、ちゃんと作れば普通に着物として成立するデザインなんですよね。ただ実際に作ると襟合わせのところの紺色ラインは別布当てるしかねえなとか、こんな淡い水色の襦袢の生地なんてあるんかとか色々出てくるわけですが、ちょいとパチパチ計算したところで、安物の白生地を使って作り上げても150万くらい飛んじゃいそう。というのも、こういうのって洋服と違って反物の段階で型染めをしていくわけですが、染め型は今の世の中CADとプロッターで楽勝で作れますが、染める位置の配置とかは「着物として仕立てるときにどこでちょん切るか」を考え抜いて染めないとだめなんだそうで。だもんで、まずその辺のデザイン的な技術料が1つ。次に染める人の技術料。最後に反物から着物を仕立てる人の技術料。こんなんを積み上げていくと、一品モンの着物だと長襦袢や帯などなしでもらくらく100万くらい行っちゃうんですよ。ちなみに洋服生地で作っても、どっからみてもコスプレ衣装にしか見えない低質なものしか仕上がらないですが、多分このデザインだと本気で夏着物として作れば、普通に着て歩いてもコスプレとか判らないレベルにはなると思います。で、なんでこんなに知ってるのかってーと・・・・・親が着物マニアでしてね(苦笑 |
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VOL785:平成25年11月04日:食品偽装とかとか | |||
○ホテルと食品の話 阪急系列の有名ホテル(阪急系は結構高いのですよ)で色々と食品偽装というか、表示詐称が見つかった問題ですが、ホテルに対してここぞとばかりに罵詈雑言を吐いている人たちを生暖かく見守っている俺がいます。というのもですね、そもそも高級ホテルが高級ホテル然としれいられなくしたのはほかでもない、何でもかんでも「割引」を求め、価格競争をさせている我々消費者自身にほかならない、と考えているからです。一方、鼻息を荒くして文句を言っている人々は、そんなにそういう場所を利用しないくせにここぞとばかりに叩いているだけにしか私には見えないんです。 大体、この手の話で騙された!とか返金しろ!って吼えている人たちは食材や加工販売した店舗のブランドに食品価値を見出しているのであって、加工された食品そのものの味には大した価値を見出していない人たちです。私ならば表示の食材と実際の材料が多少(近縁種などで食っても差が分からない程度なら)違っていても、支払った価格に見合う調理と味ならば、なんら不満はありません。騙されたとも思いませんし、それで多少安いならばラッキーってくらいに思っています。一方、この話で鼻息荒くして唾を飛ばしながらブチキレまくっている人たちで、掲示された食材と使用された食材が違うことに気づいた人が如何程いたのか、それが私には甚だ疑問です。で、こういうブランドにだけ権威を感じる人たちが腐るほど増えた割に権威に対して敬意も対価もロクに払わない人が殆どなおかげで、本来の食材を使った本来の価格を提示してもロクに商品が売れませんっていう事態が発生しており、店舗側は安くて美味しいものを提供しようと思ってもユーザーが購入しないために、名前に頼らざるを得なくなっているんです。つまりですね、これはブランドばかり信仰してモノの本質を見てこなかったユーザーへの大きな大きなブーメランでしかないんですよ。もちろん、違うモンの名前を使っていた事業者は商売の本筋からずれているの当然処断されるべきですが、こういう状況に追い込んだのは他ならぬ我々消費者自身である、と私は思っています。偽装偽装と騒ぎ立てる前に我々自身が下らないブランド信仰に陥りすぎてないか、改めて足元を確認する必要があるんじゃないですかね。 ○ミノルタフレックスIIIその後 とりあえず結論から言うと、元々持ってたのは1号機で現状維持、写真館に置き古しになってたのが部品取り、伏見からやってきたのが2号機、となりました。 まず2号機から。まず止まっていたカウンターの自動復元は復元バネのテンション調整で解決しています。また、多重露光防止機構関係も巻上げノブ周辺の部品の清掃と再注油で好調になりました。次にシャッターですが、スローガバナは注油で復活させたのですが、どうやっても高速側のシャッター速度が出ないのでおかしいと思い、部品取り機を解体し比較。すると高速シャッターの動力となるピアノ線のバネが故意に切断された痕跡が見つかりまして、要するにテンション不足で速度が出てないという状況でした。そこで、2機の内どっちを生かすかで悩んだのですが、部品取り機は巻き上の逆転防止装置とカウンターの自動復元、多重露光防止機構とかなりの部分が死んでいる状態だったので、こいつからシャッターとバッフルをハイエナすることにしました。で、多少不具合はあるものの組み立てが終わり、テイクレンズ基準でのレンズボードの無限出しを大体で行い、ビューレンズ側も無限で調整をかけたのでとりあえず試写してみました。結果、正常なレンズエレメントのおかげでシャープネス、トーン、逆光特性は大幅に向上したのが確認できましたが、ビューに対してテイクが前ピン気味なのも発覚。で、テイク側基準で約2m程度にてビューレンズの調整を再度行いました。まだ試写してないのですが、ビューとテイクの連動に関してはこれで概ねOKと思います。レンズボードの無限調整はシボ革貼ったままでも可能なので前板のシボ革は近々貼り付ける予定です。 続いて1号機。しばらく使ってなかったらシャッターがスネちまいまして、スロー全滅、高速側も空シャッターを切らないと走らない、という状態。こちらもシボ革をはがし……ってこのころはG17を原液で使っていたころなので剥がすのに非常に苦労したのでした。んで、スローガバナの主要部に注油してみるのですがイマイチなので、思い切ってガバナを取り外し洗浄すると出るわ出るわ、微細な金属片などが出てきました。パーツクリーナーぶっ掛けちゃったので改めて注油しなおし組み立てたら、1秒だけ1.5秒くらいになるものの、あとは問題なし。ついでなので部品取り機の前板が結構綺麗だったので、前からレリーズ穴の調子が悪かった1号機の前板と交換しました。まあ、スローが長いといっても1秒とか花灯路でも使うのは三寧坂だけですし、2号機が本格稼動したら1号機は夜景では使わない(夜景で照明光源が入るとフレアになる)ので、基本的にスロー使いませんしねえ。まあこれで問題ないでしょう。そのうち1号機は以前の予定通り、テイクレンズをフジカシックスのフジナー7.5cmF3.5かPearl用のヘキサノン7.5cmF3.5に交換してやる予定です。それまでシボ革貼り付けはおあずけですね。フジカのだとシャッターが同じ精工舎RAPIDなので前後群間の距離も考えなくてええんで楽なんで狙いちうです。ちなみに両側面のシボ革は部品取り機のが綺麗にはがれていて縮退もないため、これを原型に新しい革を貼りなおそうと考えています。部品取り機の裏蓋で色々試行錯誤して上手くいけば裏蓋も張り替えたいんですけどね。 ○アニメの関西弁 ガンダムSEEDのカガリ役で出ていて以来あまりいい印象のなかった新藤尚美ですが、境界の彼方で恐ろしくナチュラルな京都弁を操っており、結構驚いております。あ、ちなみにあれは京都弁であって、大阪弁はもとより、奈良弁でもありませんのでご注意を。こっちの人間はあれを聞いてすぐにかなりコテコテの京都弁だと分かるのですが、たぶん関西以外の人は、祇園言葉を使わない限り気付かないかもしれません。それくらいナチュラルかつパーフェクトに日常使う京都弁を話してるんですよ。数年前までのアニメの関西弁はぞんざいな扱いが多かったですし、関西弁話す奴が出てきたと思えば思いっきりステレオタイプ的なのばっかりでしたが、昨今はずいぶん変わってきているようで、ほっとしています。そういえば「ガリレイドンナ」の父親役で出てた小山力也も綺麗な関西弁を使っていますが、あの人も京都出身とか。あの役での関西弁はどっちかというと摂津言葉というものに近い表現ですね。古くはカードキャプターさくらのケルベロスですが、あれは大阪の下町っぽさを出そうとして完全に南大阪の言葉遣いになっています(中の人も南大阪出身)。こんな具合で地方出身の声優さんが地元の言葉を使った演技をもっとやればいいんだけどなあ、と思っています。 |
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VOL784:平成25年10月28日:千代子2号機! | |||
○御朱印帳 先日の丹生川上神社三社巡拝でめでたく5冊目の御朱印帳が満タンとなりました。5冊目は2期目のYZF1000Rの1年目にバイク屋のツーリングでたまたま萩と出雲に行った帰り、出雲大社で急遽仕入れたものです。最初の3冊が1年半を経たずに満タンになったのに比べ、あとの2冊は年単位で満タンになっていってますが、本来の巡拝から考えるとこれが正しい姿なのかもしれませんね。ちなみにまだ6冊目の神社御朱印帳は取得予定は立てていません。なんせこの辺のまともに御朱印が頂ける式内社は殆ど片っ端から新規参拝を済ませており、残すところはメジャー所でいうと、丹後一ノ宮の籠神社くらい。さーてどうすっぺー、ってところですねえ。あと、懸案なのは、伊勢の神宮御朱印帳が内宮以外全部空欄なこと。たしか外宮(貰うと2ぺた目ですが)以外にも3つか4つくらいもらえたはずなので、もう少し母親の具合が良くなれば親を連れてってついでに巡拝してやろうかと考えています。とりあえず尾張一宮と熱田神宮あたりは取得しに行って、その際に6冊目ですかねえ。 ○MinoltaflexIIIの2台目を導入 実は先日来、写真館の店頭で置物になっていたMinoltaflexIIIを貰ったのですが、こいつが結構色々アレゲな個体でして。で、金曜に風邪で仕事を休んでるときにヤフオクを覗いていると、エラく安いジャンク扱いのFlexIIIを発見。レンズは綺麗っぽいのでスナイプしたら送料込みで4000円も逝かない価格でした。で、さっそく解体。結果としてシボ革は全部再利用、レンズはテイクレンズはパーフェクト、ミラーは予備品に交換、鬼門の巻上げ・自動巻き止め・二重露光防止については注油と清掃で復活、フィルムカウンターの復元不良(これも定番)もバネのテンションを揚げることで解決。で、最後にシャッターが問題になったのですが、いくら清掃注油しても高速側が遅いのですよ。しかも粘って遅いんじゃなくて何かがおかしい遅さ。で、先に到来していたボロ(こちらは高速側は問題なし)と比較すると、どうも高速シャッターの動力になるバネを誰かがヘンな加工をしており、バネテンション不足でシャッターが走ってない状態でした。で、仕方がなくシャッターを両者でコンバートしてとりあえず形だけはそれなりにしました。あとはテイクレンズ側のインフを調整してからビューレンズとの整合性を取って、シボ革張りなおして終了ですね。オートコードよりも遥かにレンズが綺麗な状態なので楽しみです。 ○大型二輪がいきなり取れる現状は…… 読売新聞の記事からです。 記事によるとこの大学2年の女の子は今年免許を取得したようですが、免許を取得して1ヶ月足らずで事故死しています。で、乗っていた車種は書いてませんが大型二輪と書いているところから、どうやらいきなり教習所で大型二輪を取得し、いきなり大型二輪を購入し、ツーリングで突っ込んじゃったようです。「二輪免許を取ったばかり」という女子大生の運手経歴と、乗っていたのが大型二輪ということから、この女子大生が「いきなり大型二輪免許を取った」と推察されるわけです。この「いきなり大型を取得した初心者がバイクの性能に振り回されて死ぬ」という事故、大型二輪の取得が教習開始でハードルが下がり、しかも原付すら乗ったことのないド素人がいきなり大型に乗れてしまうようになってから急増しているそうで、我々ベテランライダーからすると由々しき問題だと思われます。 ご存知の人もそれなりにいますが、私は中型も大型も技能試験で取得しており、中型を取ったその年に大型も取っています。中型を取得するまでの2年間は50ccで車体やエンジンの限界付近で乗るようなことを繰り返していたので確かに事故もそこそこしましたが、何をやったら事故るかも身をもって経験しましたし、原付なので正直峠で吹っ飛んでも大した怪我はしませんでした。また、大型を取得してもお金がなかったこともあり、しばらくはDT200WRだけで遊んでいました。200ccとはいえ2ストローク35馬力は十二分にパワフルであり、なんだかんだと結構振り回される(特にダートでは最初の2年くらいは持て余しました)ことになるんですが、そういう経験を踏んだ上で取得後1年で宿野輪天堂のOGYAN氏からXTZ750を譲り受けて大型二輪デビューしました。私が大型に乗り始めた15年前というのはビッグマシンに乗ろうというライダーは大抵こういうステップを踏んでいたのです。だからこそ限定解除組の技術が普通二輪免許のライダーから認められていた時代でした。その時代に中型といえど侮れないこと、排気量が上がると限界も高くなる代わりに危険性も上がること、1ミスが文字通り命取りになること、そのためには基礎練習が本当に大事なことなどを学んだものでした。 大型二輪教習ってハーレーにせっつかれて門戸を開いた話ですが、この制度の中で「いきなり取得できる」という状況は、二輪社会の首をぶっちゃけ真綿で引き絞るように締め上げつつあるのではと思います。というのも、こういう事故が報道されるたびに「やっぱりオートバイって危ないやん」という世論に繋がりますからね。大型や中型の四輪がある程度の経験を経ないと免許取得すら出来ないのはそれらがある程度の経験がないと安全な運行が難しいから。同じことは二輪にも当てはまります。個人的には「普通二輪(小型限定も含む)取得後3年以上」は最低限必要な足かせじゃないかと思っています。もっというなれば「取得3年以上かつ走行2万キロ以上」としたいところですが、2万キロ走った証明なんて誰も出来ませんからねえ。私なんかTDM900を「コンパクトかつローパワーで扱いやすい車体」とかいってヒラヒラ乗っていますが、まとめて乗れる機会が激減しているここ数年は乗れるときに必死こいて基礎練習をし、散歩走行といいながら良く見知った峠を走り、技術ラインの確保にいそしんでいるくらいです。颯爽と大型二輪を走らせているベテランライダーの多くも影ではこういう努力をして技術を維持しています。1車線ちょいや坂道で気軽にUターンブチかましてる奴らも見えないところでそういう努力をしています。免許制度を机上の空論で左右しているバカどもは自分たちで二輪を運転して、いきなりハイパワーの大型に乗らせる危険性をもっと熟知して欲しいものです。 |
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VOL783:平成25年10月21日:久々の写真ネタ | |||
○Pen EE2がまた壊れた 先月にほぼ半年振りにPen EE2からフィルムが抜けたので写真館に現像に出しに行きました。TIARA ZOOMで撮った奴と一緒に持っていきました。で、あがってきたフィルムを2代目と見ながらの会話が…… かざはや「これ、やっぱり・・・・・・濃いですよね」 二代目「うん濃いね。適正なところもあるけどかなり濃いね」 かざはや「適正なところは低速側みたいですね。高速側がシャッターが高速に切り替わってないみたい」 というわけで早速さくさくと解体して整備です。他人様のEE3を修理したこともあって構造は大体分かっています。5分とかからずシャッターを摘出したらまず問題が1つ判明しました。シャッターユニット全体を固定しているねじが2本とも欠損しておりレンズがレンズボードからぐらぐらになっていました。ここは2本のうち1本は適合ねじがあり、もう1本は長さが微妙に長いので真鍮ねじを削って代用品を作成して終了。ほかの問題点を調べるとやはり絞りの張り付きのようだったので、改めて絞りを洗浄し拭きあげて組み立てたらちゃんと高速側に切り替わるようになりました。実際、翌日昼間に屋内外の差を比較したら問題なかったので、特に問題はないと思います。後でまたカラーで試写ですね。 ○TIARA ZOOM 久々に発掘したカメラです。以前、TIARA2を使っていたんですが、義妹にレンタルしたらソッコーで壊しやがったので、代替で手に入れたもの。TIARA2より使い勝手がよくなかったのであまり使っていませんでした。というか新品デッドストックで手に入れたけど2本試写して放置していたのでした。で、先日の丹生川上神社三社めぐりでもっていって24枚撮り1本まるまるあっさり撮りきってきたのですが、順光ならという条件付ながら描写はいいなあと実感しました。ただし、レンズに斜光が入るとフレアがひどくてだめだめですね。まあレンズの再清掃とかは必要ぽいのでそこからですが、やはりフードも必要かなあってくらいのフレアでした。ちなみにストロボが内蔵されていますが、実用に足るのは3mまで。二車線道路の反対側にTDMを停めて逆光起こしで使おうとしたけどダメダメでした。AEは非常に正確、線描写も色描写もいい、問題はフレアだけ、露出補正も使える、という点で、今後時々ツーリングには持って行こうかと思っています。 ○被っちゃった2ストの叩き起こし 舞鶴のRico姉さんに頼まれて、旦那さんの1周忌のお参りの時についでにちゃちゃっと叩き起こして来ました。基本、被っちゃった2ストの起こし方は手順がほぼ定番でして、コックOFFにしてキャブレターのドレンから古いガソリンを排出します。キャブ内のガソリンを交換したら次はプラグ。プラグを抜き取って状態を確認するのですが、今回はやっぱり予想通りガソリンと2ストオイルでべたべたでした。だもんで、パーツクリーナーできれいに洗い流し、ウエスで清掃し、組み戻して完了。今回のクランケはWolf125なので、キックじゃなくてセルなので、チョークを引いてセルを回し、一瞬でも初爆を拾ったところで少しだけアクセルを開けます。それで大抵目覚めるんですが、慣れてない人はアクセルを開けすぎてたり、逆にまったくあけなかったりで、初爆を逃してしまいます。これを逃すと被るんですよ。エンジンがかかったら最初にすぐにチョークをOFFにします。でないとこれまた被ります。あとは安定してくるまで少しずつ煽り量を増やしながら暖めます。アイドリング付近で被らなくなったら起動完了ですから、あとは走りながら暖めて少しずつアクセル開度を増やしていくって感じですね。 |
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VOL782:平成25年10月14日:久々に本来の意味での聖地巡礼 | |||
○吉野の水神様三社めぐり 日曜日、バイク屋のツーリングの予定だったのですが、メンバーの都合がつかないということで急遽20日に変更になりました。で、実はその前の19日に遠出する予定が入っておりまして私はいけません。また、もともとこの日はツーリングがあると家族に宣言していたので大手を振ってバイクに乗れる日ですので、ソロツーとして以前からの懸案だった丹生川上神社の三社めぐりをしてきました。実はなんだかんだと全工程で300km超えるんじゃないかと予想していたのですが、実際は予想外のルートなどもありまして、トータル250km程度でした。往路は定番の水越峠の旧道経由で御所へおり、あとは普通に大淀から下市経由。R169の途中で左分岐していった先に丹生川上神社の中社がありました。 続いて上社。こちらは明治になってやっと数百年ぶりに見つかったという神社ですが、私が大学のころにできたダム建設のせいで現社地に御遷座されています。場所は以前からよく知っている場所でして、最初は中社に行くのに通ったR370伊勢街道までいったん降りなければならんのかなぁとか思っていたのですが、Androidのナビを見るとどうも途中にある奈良県道262号線というのを使えばダムの直下に出てくるようでして、それを使いました。上社の次は下社なんですが、こっちはどうしてもR370まで出てから吉野川を渡りなおさないとだめ。で、その途上に以前から気になっていた大名持神社も参拝しました。 次に、そこからまず目指したのは吉野水分神社です。水の神様を巡るんだから水分神社シリーズははずせませんしねえ。で、ここは今回行ってよかった!な神社となりました。いやーあんなええ神社建築を見れたのは久々です。そこからまた細かい舗装林道をうねうねとAndroidのナビ音声を頼りに辿って辿って下社へ到達。間にいろいろイベントがあったんだけど、内容的にもちょっとアレゲなのでmixi日記に書いてあります。こちらは何度も前を通っているところなので余裕で辿りつきました。ついたらちょうど秋祭りの神楽があるというので一緒に見物した上、最後の拝礼までご一緒して今回の巡拝終了です。これで5冊目の御朱印帖が満タンとなったのですが、合計221社目でしたとさ。 ○flickrはじめました いまさらながらflickrに手を出しています。まあ、今一番簡単に全世界へ自分の写真を発表できる場所といえばここですよね。デジカメマンセーかと思いきやそうでもないようですし、以前からの写真を再スキャンしていってるところもあるので、ちょっと手を出してみました。まあ、どんだけアクセスあったかとかぜんぜん分からないのが超アレゲですが、うちのサイトにだけ置いておくよりはましかなあってね。ちなみにサイトにうpする写真は完全に自分の色丸出しっていうか、俺様セレクトみたいなのばっかりなのですが、flickrには自分ではどうかなと思いつつ実験的に面白そうとか、そういうのも載せるようにしています。あとレンズの作例みたいなのとかも。しかしアレだ、全部英語な上に日本人の思想とはずいぶん違うサイト設計だったり、日本人が使う言葉とは違う使い方で英語が(これが本場なんだけど)使われていてあれれれれだったりするのは俺の勉強不足なところもありますが、まーその辺のギャップも楽しんでいたりします。え?アカウント?分かりやすいので適当に探してくださいwww ○再スキャンしています 以前、まだPC-9821Xv20をサーバーにしていたころにHDD障害で4年分くらいのネガスキャンを失ったことがあります。で、実はもう10年弱になるんですが、まだぜんぜん回復していなかったりします。でまあ最近やっとちらほらとネガの再スキャンを始めているのですが、平成13年〜16年ごろの写真で一部残存した旧スキャンと今回のリスキャンでずいぶん色味が違う結果になってたりします。17年ごろからの写真はほぼ今と同じなんですがねえ。で、よくよく考えてみると、この時代って確か前のマシンを組んだばかりで、さらにまだCRTのキャリブレーションをちゃんとやる前。今とほぼ同じ結果のJPEGが出てきてる時代はモニタを17インチから21インチフラット管に変え、GAも今と同じ系列のGeForce系に交換したころです。モニター調整がちゃんとできてないとこうなるんだなぁ、といまさらながらに実感しています。とりあえずボチボチやってるんですが、今回から1次保管JPEGは960×640dpiで保存するようにしています。 |
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VOL781:平成25年10月07日:竹原は何度でも行きたい街だった | |||
たまゆら聖地巡礼とりあえず執筆中。現像済みフィルムのスキャニングが終わらないとある程度書けないんですよ(苦笑 ○またゆら・もあぐれっしぶ 広島に出かけた帰り、月曜に有給が取れてたので竹原に行ってきました。一度竹原に行ってからたまゆらシリーズを見ると、本当に各場面が現場を綿密に取材して描かれていることが分かります。例えばもあぐれっしぶの12話だったかな、ぽってがかおたん達と別れるときに不安そうな顔をするシーンがあるのですが、道の駅竹原がある交差点そのまま(本当にそのまんま)ですね。ほか、あまりにもそのまま過ぎて、再現度という点ではガルパンなんてメじゃないです。同じもあぐれっしぶ12話で言うと旧笠井邸のお隣さんに設置してある煙草の自動販売機があるのですが、これも側面のステッカーまでそのまんま描かれていました。という楽しみ方も出来ますね。全体的な話としては「もあぐれっしぶ」から登場した主要メンバーの高校卒業なんてのがあったり、ぽってが将来に悩むところが出てきたりで、4期3年生シーズンもやるんだろうなあとか、それでシリーズ完結だろうなあとか、そういう予感も十二分に感じ取れました。 そうそう、見ていて一つ思ったのは、定期的に壊れるぽってのローライ35s(2期冒頭でも壊れてた)ですが、いくらマエストロ料金とはいえ相当修理費が高いのをどうしてるのかな、とか。あと、11話のシーンでは装てんしているフィルムがスペリア400プレミアムで毎回同プリしているので、1本あたりのランニングコストもフィルム450円に現像500円、同プリ8円×36枚で1300円弱とバカにならないよなあ、とかそんな心配を(笑)。今シーズンで一番改善されてて良かったと思うのは12話でたまえさんが借りてきたCBの効果音。1300かと思ったのですが足回りが400っぽく、たまえさんの身長も考えるとCB400SFスーパーボルドールですね。で、音もほぼCB400の音がそのまま使われていました。まあ回転あげて走っても全然きゅいんきゅいん鳴らないのでアイドリングで録ってるんでしょうけど、前回の「車体はハーレーで音はヴェスパ」なんてバカタレではないので及第点。ローライのシャッター音も本物を使ってるんだから、この辺もちゃんと竹原〜忠海の間を走って録って欲しかったなあ。最後に……たまもあ12話のあの格好でタンデムしたら絶対ぽって寒かったはず(笑)そしてあのももねこ様カラーのJ-Stream、あれ本当に売ってたら凄いなあ。 ○高速道路の事故は本当に危険 日曜日、つらつらと作業をしながらネット巡回をしていると、お笑いタレントの桜塚やっくん氏が交通事故で亡くなられたという訃報が入ってきました。実は氏については名前くらいしか知らなかった人なのですが、第一報が単独事故で2名死亡とあるので大事故かと思っていました。が、第二報では停車後に車外に出て跳ねられて死亡、第三報では事故後に車輌移動せず通報中にマネージャーがまず跳ねられて死亡し、桜塚氏がさらに車外に出て車輌停止措置を取ろうとしてやはり跳ねられて死亡、という流れで、良くある事故の類型だなあと思いました。我々も普段から高速道路の事故時は可能ならば即座に車輌を路肩に移動し、即座に路外ガードレール外に出て救援を待てと教えられてはいるます。しかし、事故時は動転しててそのとおりに動けないのも事実ですね。あと後続車の停止措置に関しても、慣れていればまず発炎筒を炊くきます。以前、6月に舞鶴道で雨上がりにスピン事故に巻き込まれた(私は間一髪セーフ)とき、私はとりあえず即座に発炎筒を放り投げることができましたが、事故を起こした本人は動転してて何も出来ない状態でした。車輌事故を一次事故とすればマネージャー死亡が二次事故、桜塚氏死亡が三次事故。こういう二次、三次の事故を防ぐためにも、日常から色々想定していたほうがいいんでしょうねえ。彼らの命を無駄にしないためにも我々が同じ類型の事故を起こさない努力をしないといけませんね。 ○ローカル線の共通問題 先日来から紙面をにぎわせているJR北海道の保線問題ですが、新聞やメディアは「JR北海道は安全を置き去りにしてるニダ!」とそっちばっかり叩きたくて仕方がないのが見えまくりでして、先週の分で書いた軌道検測車の話なんかもそうですね。で、この話は日曜になって広島往復の電車内でチェックしていると、やはり我々鉄分属性が盛大にツッコミを入れており、概ね全員同じ論調。叩くべき本質を完全に見誤っているというものでした。先週のにも書きましたがなんせローカル線は走らせれば走らせるほど赤字になるボランティア(断言)です。今回は副本線から本線への転線中に発生しましたが、JR西日本のドル箱路線の東海道・山陽本線ですら、副本線はいつ敷いたか分からないような木製枕木にヘロヘロの路盤でして、犬釘がヤバい状態のとかも結構あります。犬釘が抜けてまともに効かなくなったからって斜めに枕木入れてごまかしてる駅(広島・岡山地区にちらほら)もあります。函館本線でも映像を見ると、本線はPC枕木なのに対し、副本線は木製枕木でした。今回、久々に三原〜竹原の間だけですが呉線に乗車しましたが、JR西日本は保線作業を省力化するために30kmの速度制限をかけることで有名ですが、呉線でも三原を出てすぐの崖上とかバンブーハイランド裏側の掘割など、保線に入りにくい場所に随所に30km制限を増やしていました。あと、桜井線では作業者への負担や危険も大きい夜間作業をさけるために平日昼間に思いっきり運休し保線作業をするなど、輸送人員が少ないローカル線だからってかなり思い切ったことをしています。でも北海道の場合はどうみてもマンパワーが足らなさ過ぎますし、足らない中で仕事に追われているのでどうしても教育に割ける時間がゼロになってしまうので、基礎的な保線知識すら知らないとか異常データの取り扱い不備とかになるんですよね。で、これは私の予想ですが、分かった上でギリ安全すれすれのところまでPC枕木区間は放置していて本当にヤバいところから順番に処理していたのではないでしょうかね。 |
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