Weekly Collumn 
  
第870号:平成27年06月22日:今年も行ったぜ大祓
○MT-09 tracerのトップケースステー改修
 以前から懸案だった案件なんですが、6月初旬に行われた前回の店のツーリングでも「トップケースが揺れすぎて怖い」という指摘がありまして、個人的にもずっと気になってたので当初の計画通りの改修を先行することにしました。いや、元々はカフェアルファ関係の仲間が手が開いたときに作るよーといってくれてたのですが、先方の都合で忙しくて手が回らないというのもあって、急遽トップケースステーだけこっちで作ることになりました。詳しくは元々仮設で付けたときの記事を更新しているのでそちらに譲りますが、取り付けて試運転してみた感じ、今までと違って一升瓶3本突っ込んで走っても全然揺れません。鉄板自体が4.5mmの規格品を使ったのですが、作ってくれた鉄工所曰く、「瞬間最大1t越える衝撃が掛からない限り撓りはしても曲がらない」とのことでした。仮設で使ったのが1mmのアングルラックだったのでそりゃー大違いですね。今後、元々頼んでいた友人のところで継続しクラウザーK2を取り付けるための金具を作ってもらっているのですが、それが7月後半には届く予定。それまでにクラウザーK2のウィンカーをLED光源化したり、配線を通す準備をしたりせねばならんです。そうそう、以前から懸案だったクラウザーK2の鍵の複製も鳴尾の友人経営の鍵屋で試さないとダメですし。
#純正ナンバープレート&ウィンカーホルダーを介してK2のウィングラックの左右を連結する加工もする予定

○TT-R Raidで平成弐拾七年度の夏越大祓へ
 本日ですが、ことしも参加しました。今までの会社と違って今の派遣先は「神事なので休みます」で有給申請があっさり通過する素敵な会社です。ちなみに聞いた話、正社員でも地元の神事などで有給申請すると無条件で通るそうで。ちなみに今年も天候がちょっとアレゲだったのでTT250R Raidで出ました。いやー天候が悪いとき専用機と化しつつあるんですが、XT225Wセロー時代と違って、普通に「じゃあ今回はレイドで」って気にさせてくれるのがこのバイクのいいところです。TT-Rでうろちょろすることに時々250ccでもええん?とか、もの足らんくない?とか聞かれるんですが、正直なところその辺はバイクに見合った走りをするのでEN125-2Aでも私は大丈夫でした。ただ、EN125-2AもXT225Wセローもシートの出来とかの問題でロングランがしんどくてしんどくて^^;;アベレージが稼げないから稼げないなりに車体特性に合わせて走って、削れるところでタイムを削っていけばいいんですよ。オートバイの楽しみ方ってそんなもんだと思います。ちなみにTT250R Raidはパワーアップした今の仕様でも80km弱が一番おいしい巡航速度で、70〜80kmの間で巡航するのが一番ストレスが溜まりません。仕様変更で低速トルクが増えている関係でギアチェンジでズボラが効くかわりにズボラしすぎると燃費が落ちる二律背反でもありますが。
 
 今回の走行ルートは往路は素直に県12>篠山盆地を北縁で迂回>R176>柏原>青垣と走り、R429の榎峠を越えて福知山入りしました。R429榎峠は以前からオンボードで撮影したい峠の1つでした。というのも兵庫京都近辺では屈指の酷道な峠ですので、車載動画クラスタとしては是非とも抑えたい場所だからです。この区間だけ既に編集してyoutubeに上げてあります。福知山では時間調整も兼ねてingressでAG活動をばと思ったのですが、笑ってしまうことに福知山市内主要部のポータルが1箇所除いて全部ENL側でしてUPV稼ぎだけは一通りしてーって感じでした。福知山市内でも大江駅近辺とか放置されすぎて枯れ果てたポータルとかゴロゴロしていましたので片っ端から確保しましたが、さてはていつまで持つことやら。とまあこんな具合で、今回は神事かそれ以外かどっちがメインなのか良く分からないツーリングとなりました。いや神事はちゃんと炊き上げ神事も含めて全部参加&動画撮影してきてますけどね〜。ちなみに予想された雨は帰りの県道12号線西峠だけでした。たぶん、初めてまともに雨天走行の動画が撮れたかも?
 
○三無運動のクズっぷりが引き起こしたもの
 阪急西宮北口の東側にある地下道は自転車歩行者通路(昔は南向き一方通行の車道だった)なんですが、ここを無免許で原チャリで走ってひき逃げしたアホ高校生が逮捕されました。しかも警察官が当時、自転車の交通違反の取締りをしており、その際に停止を求めた警察官も振り切って逃げているので重罪極まりない奴です。またこういう事件が起きれば二言目には教育関係者や一部の意識高いwwww保護者たちが「やっぱりバイクは悪!」と叫んでアレルギー反応を起こすんでしょうが、本質は二輪車が危ないってことじゃなく、「交通法規の正しい理解と教育」が一切なされておらず、「乗り物を運転することの危険性の認識」がまったく出来ていない子供が野放しになって、アクセルをひねれば簡単に前に進む二輪車に無免許で乗ってしまっていることだと思います。
 
 この問題の諸悪の根源は80年代に起きた「バイク三無運動」にあると思います。まず大前提としてですが、基本的にこの手の交通教育は家庭内で親が子に対して成すべきものです。しかし、現在の中高生の親が私の世代であり、こいつらも私と同じで学校教育でまともに交通教育を受けていません。また、四輪免許試験もペーパーテストに合格するためだけのおざなりの勉強しかしていませんので、まともに交通法規を理解してるとは言いがたいものがあります。四輪の交通法規ですら怪しいところへ自転車や二輪車の交通法規や安全教育なんてまともに出来るわけありませんからねえ。ちなみに「バイク三無運動」自体は80年代バイクブームで事故死が続出したところに、安易に「危ないなら禁止したらいい」とやっちゃったサイテーな対策です。で、先述の通り「バイクに興味を持たせない」を徹底しすぎた挙句、交通法規の教育をしたら興味を持つかもしれないとして交通教育すらおざなりにしてしまい、現在があるわけです。失われた30年間を取り戻すには学校教育で交通教育を徹底するだとか、三無運動をやめるとか、色々ハードルは高そうです。免許取得というのはたとえ試験対策といえど、交通法規を正しく学べる第一歩ですので、この機会を教育者が率先して奪うのは如何なものかと思うわけで。
 
第869号:平成27年06月15日:簡易ダッチサーバーを買った
○簡易ダッチサーバーを買った
 詳しくは別稿にて説明しますが、岩城硝子の簡易ダッチサーバーを買いました。カリタからも同じ製品がカリタ銘で売られていますが、箱と受器のロゴが違うだけで中身はまったく同一です。造れる容量は450〜500tと結構少な目ですが、このサイズのホンマモンのダッチサーバーを買うと普通に2万円とかしますから、定価2200円とかで実売1500円+税くらいで買えてしまうあたり、超激安だと思います。ただ普通のダッチと違って滴下速度の調整とかはできませんので、味の調整は豆の挽き具合と豆の量、豆の種類でやるしかないです。ドボン方式と違って後始末が無茶苦茶簡単な上に味が結構安定しますので、お手軽にダッチが楽しみたい人には超おすすめです。

○TT-Rのガソリン漏れ
 以前に色々とガソリンが漏れている箇所を修理していってもまだ車体から臭いが立ち上るので気にはなっていたのですが、色々と点検していくとどうもキャブレターのフロート室周辺から漏れているっぽいことが判明しました。で、一度はフロートパッキンを発注したのですが、バイク屋のメカ氏曰く、加速ポンプ周辺のパッキンも漏れる可能性が高いということで、さらに追加で加速ポンプ周辺のパーツも発注しました。合計でパーツ代4000円くらいだったかな。で、ささっとキャブを降ろして点検したところ、やっぱりフロートパッキンから微妙に漏えいしていて、また加速ポンプのダイアフラムもご臨終、さらにさらに一度キャブがライトに腐った形跡がみられまして、ジェット類も若干詰まり気味でした。組み立てに際してはジェット類の清掃、キャブボディの各部通路と外側の清掃、一部パーツ交換を実施。その上で再度組み立てなおしたら今のところガソリンが漏れている気配はありません。
 実はこのOH作業のオマケみたいな感じですが、ジェット類の詰まりが解消されたおかげで始動性が向上し、また低速からのアクセルのツキも非常によくなり、さらにエンブレ時に結構パンパンといっていたのがならなくなりました。また、そのせいか、エンブレがマイルドになった(悪く言えば効かなくなった)のもあり、ノーマルマフラーへの交換で乗りやすくなっていたところへさらに乗りやすさがました感じです。当然、中速からの加速も結構よくなっており、これであと数年は現役で走らせられそうな感じです。このバイク、3年くらいで手放すだろうなぁと自分では思っていたのですが、思った以上に長い付き合いになっていますし、さらに長い付き合いになりそうです。手放す理由が今のところ全然みあたらないですしね。

○国民年金機構のデータ流出の件
 当初の発表では「不審なメールの添付を開いたら感染した」という単純な報道だったので間抜けがドジを踏んだのかとおもっていたのですが、20年来の仲間らからの情報を統合していくとそんなに単純な話ではなく、結構狙い撃ちされたサイバー攻撃だったようで、記事の最表面だけ見て分かった気持ちになるのは拙い考えだと再考させられた話でした。
 さてこの件ですが、上述の通り単純なウィルスメール開いちゃった間抜けの話ではないようです。スフィア型攻撃とかいうらしく、ウィルスメールの発送先自体がリストになっていて、特定のターゲットに対してのみ爆撃されているようです。つまり、最初っからターゲットとして年金機構の中の人が狙われていたということです。同様の攻撃は他のいくつかにも行われているようで、たとえば以前に民間企業で発生した防衛技術の流出事件だとか、そういうのも同じタイプの攻撃ということです。この手のメールについては実は届いた文面やタイトル、中身はぱっと見ただけでは不信感を抱かせず、添付されたメールを開きたくなるようなものになっています。また、発信者についても内部の人間で内容に沿った発信元になっていることも多いので、事前に内部の人員構成や部署構成を理解している者が攻撃を仕掛けています。こういう攻撃の概要や実態をきくにつれて、特にLotsuNotesを利用しているような企業や団体の場合、HTMLメールに添付をバカスカ貼り付けて内部文書をやり取りするのが常態化しているはずなので、そら200〜300通爆撃したら1人くらいは開いてしまう奴が出てくるだろうと思います。私だって開かない自信はありません。
 実はこの手のウィルスメールですが、偽装された発信元も内部のユーザーだった場合、LotusNotesなら気づくポイントがあります。Notesの内部サーバーだけを介してのやり取りの場合と外部発信の場合、文書左上に出てくるアイコンが変わるようになっているからです。内部のアドレスを発信者にしていても外部からの発信ならば左上のアイコンが地球儀に変わります。この辺を気をつけてみているかどうかが1つのポイントでしょう。また、他のメーラーの場合、設定で添付の開封とかはユーザーの操作必須にするなどの設定が必要なのは当然ですが、何か良く分からないけどそれっぽいメールを受け取った場合は「詳細なメールヘッダ情報」の中身を見ることをお勧めします。ここには受け取ったメールがどのサーバーをどういう風に経由して届いたかが全部書かれているんですが、イントラネット内のユーザーのイントラネット内のメールのはずなのに発信サーバーがNotesサーバーでない場合、こいつは間違いなくウィルスです。でも前述の通り、私のような知識を持っている人でも被弾しないとは限りません。今回の件では野党がまた国会を空転させて仕事したフリをしているようですが、そんなママゴトしている暇はないんじゃないの、とも思うわけで。
第868号:平成27年06月08日:痴漢冤罪に思うこと
○続・2015年Verの水出しアイス
 2015年Verの水出しアイスですが、以前より水が通りやすいフィルタを使っているせいなのか、それともドリップ用の中煎り豆を混ぜているせいなのか、結構シビアに抽出時間の管理をしないと味にバラつきが出るようになっています。今までは最初の常温抽出の時間さえ気をつけておけば低温抽出の時間は大して問題じゃないと思っていたのですが、常温抽出を4時間で同じながら、冷蔵庫抽出が6時間と14時間では酸味の出方が全然違っててちょっとびっくりしています。ここも固定必須となると土日に大量に作って平日持たせるしかなくなります。また、飲む日も結構効いてきているようで、抽出>ろ過した初日と翌日で味が全然違います。また、味の安定度についてですが、抽出ろ過後にある程度寝かせないとダメっぽい感じです。とりあえず抽出作業については父に依頼して4時間常温放置>冷蔵庫投入の作業をやってもらおうと考えています。これだと帰宅後に私が豆の取り出しとろ過をすればおわりですし。あとは検討しているのはカリタの400mLだか500mLだかの抽出専用の水出しサーバーですね。これ2500円くらいでガラス製なんでまじめに考えています。
 
○電子制御ってスゲェ
 日曜はバイク屋のツーリングでした。コースは私がほぼ決めてよかったので出石に行ってそばを食い散らかすという定番そのもので、これまた私の趣味で遠阪峠を走りました。だってあの峠の北向きは好きなんだもん。んで、その峠での出来事なんですが、久々にNSR250でやってきた弾丸消防士ともう1名上手い人(MT-07ABS)を先行させて後追いしていたのですが、私らが結構がんばってるのにNSRのケツピタが精一杯でした。当然、こちらは下り坂のブレーキングでABSを使ったり、コーナー立ち上がりでトラコンを使ったりしているわけです。後でその話をしたら「そんなんこっちは持てるテク全部使って走ってんのにセコいわ〜」と言われてしまいましたがね。ただ、ツーリングタイヤに重量級のツアラーでも電子制御が付いてるとあそこまで走れるんだ、という意識にはなりました。特に下りのブレーキングやコーナー飛び込みの安定感はずば抜けています。もちろんABSを動作させながらブレーキングするとレバーにABS特有のキックバックはあるんですが、それがむしろ路面状況のインフォメにも繋がりますし、結構便利です。ただ今回のことで1つ分かったのですが、ABSは多用しているとどうもブレーキの油圧回路がエラく甘くなるということです。コーナー飛び込みのブレーキングでABSを何度か動作させていると、やたらとレバーの遊びが大きくなっていくんですが、ABS装置が間に入ってるので仕方がないのかもしれません。もちろん、1分くらいABS不使用で走ると元に戻りますが。むしろTDM900だとスリップダウンしていたようなブレーキングがABSのおかげで実現できていますので、確かに速いんですが、乗り手の技術は落ちるよなーとも思ったのでした。
 
○痴漢冤罪に思うこと
 そろそろ起きるかと思っていたのですが、とうとう「痴漢冤罪で罪をでっち上げられたのでどうせ罪で投獄されるなら相手を半殺しにして溜飲を下げてしまえ」っていう事件が起きたようです。twitterで流れてきた様子では女性のマナー違反を指弾したら痴漢冤罪を吹っかけられ、それについて冤罪だと抗議したらさらにありもしない罪を積まれて、どうせ有罪にされるんだったらと全力でフルボッコにしたようです。折れた歯がほほを突き抜けて飛び出るほど殴ったという話で驚きです。こういう件でも「でも手を出すのはいかん」という人もいるでしょうが、日本のシステムでは痴漢で駅員に連行された場合、男性が間違いなく無罪であるということが強く立証できる証拠がない場合は必ず「男性側が有罪」になるという、ある意味で法治国家のお手本のようなシステムになっています。女性側は「やられた」といって被害を申し出るだけでよく、男性側は分析化学での「不存在の証明」と同レベルの無理ゲーである犯罪行為をしていない証明をしても勝てるかどうかは五分五分なのです。要するに「手を出そうが出すまいが必ず有罪」になるシステムなので、これを知ってて知恵が回って気が強い女性だったら「注意されてムカついた鬱憤晴らしと賠償金という大きな小遣い稼ぎが出来る一石二鳥」と思うでしょう。そして、そういう不法行為に全力で手を貸しているのが、現在は鉄道会社と警察官と裁判所、というわけです。確かに私でもどうせ有罪になるなら物理的に痛い目にあわせてやろうと思わないでもないですね。手を出しても出さなくても人生終わりであることには違いがないわけですし。
 
 他の方の呟きなどでも指摘されていますし、私も本稿の過去ログやtweetで何度も指摘していますが、痴漢冤罪は冤罪を吹っかけられただけで既に負け決定ですから、「でも手を出すのはいかん」「手を出したらまけ」に関しては一切通用しません。大手企業の人事担当者も複数の企業の方が「冤罪だったとしても過去に冤罪を疑われた人間の採用はないし、社員が冤罪でも一度でも疑われればその社員の降格はあっても昇進は絶対にない」と断言しています。もちろん、本人が罪を犯していれば当然断罪されて然るべきですが、痴漢の場合は冤罪であろうと「痴漢だと叫ばれて捕まった時点で刑事も民事も有罪確定で名誉回復は存在しない」という、あまりにも一方的過ぎる事後処理が進行する恐ろしいモノです。鉄道員や警察官は「女性が勇気を持って申告したんだからウソはありえない」と決め付けます。また、裁判官や検察官も「やってないというなら証拠を見せろ」という悪魔の証明を求め、これを公判中に出来なければ冤罪であろうと問答無用で有罪になります。当然、報道があれば実名が流されますし、確実に社会的に抹殺されてその後の人生が詰みます。もちろん冤罪が判明しても報道は絶対に名誉回復報道をしませんし、よしんば報道があっても世間的に名誉は回復されません。弁護士ですら無実ならとにかく逃げろというのはまさにここなんです。
 
 今までも本項でもしつこいくらい書いている話ですが、痴漢裁判については「被告側が完勝できるレベルの有利な証拠が揃わない限り必ず負け」ます。そして当然の話ですが、こういう女性が圧倒的に有利な司法処理を知ってて、慰謝料を吹っかけては小遣い稼ぎにしている女性がそこそこいるんです。手口としては痴漢冤罪を吹っかけ、非常に都合が良く目撃者が現れ、社会的に抹殺されたくないだろうから示談で済ませてやるといって示談で50〜100万巻き上げてしまいます。鉄道会社と警察が全力バックアップしてる合法的恐喝犯罪がこうやって完成するわけです。こういう話になると「まず痴漢する男を減らせ」というジェンダー理論を振りかざす人がいますが、痴漢冤罪問題の最大の問題点は「疑わしかったら社会的に抹殺してしまえ、どうせ予備軍だ」という事件処理と、妙なジェンダー論にたった事件処理、法治の名の下に異様なまでの立証主義を貫くおかげで本来の被害者に悪魔の証明を求めている司法、と構図があることをジェンダー主義者は理解できていません。「冤罪裁判で戦っても無理で逃げられないなら本当に己の罪でなら投獄されてやる」と居直った男性に物理的に回復不能な報復をされる時代がやってきた、ということです。
第867号:平成27年06月01日:tracerで8の字グルグル
○bluetoothのキーボードを買ったのだが
 NEXUS7用にとELECOMのbluetoothキーボードを買いました。なんつーても2000円ちょっとで手に入るってのが魅力的だったのでつい買ってしまったのですが、持って帰ってきてソッコーで後悔するハメになっています。接続自体は簡単だし設定も大して必要ありませんし、結構な距離まで電波も届くので便利っちゃー便利です。しかし、キー配列が結構ビミョーな上に、WindowsとAndroidのPOBox Plusで物理キーボードの使い方にも細かい点で差が多くて直感的に操作しづらい点があります。もともとBTキーボードの導入のキッカケがNEXUS7でのPOBox Touchの使い勝手の悪さがあったのですが、物理キーボードの追加が使い勝手の悪さをさらに加速してしまってぐんにょりでした。そんなわけで「ちょっとやっちまったかも」なアイテムとなりつつあります。OTGホストケーブルがあるのでNEXUSでマウスとキーボードが使えるのは非常に便利ではあるので、いろんな意味で「イザというときの保険」にしかなりそうにない感じですね。サイズ的に7インチなタブレットくらいですし、電池自体も1年近く持つということなので、それが一番おいしいところかなあ。やっぱ保険にしかならねぇや(笑)。ちなみに組換後のサブマシンのキーボードとマウスはEeeBOXの付属ワイヤレスを使う予定。
 
○MT-09 tracerでの8の字を撮影してみた
 月1回の基礎練でグルグルやってるんですが、今回は久々に日が出てる時間帯にやったのでビデオ撮影してみました。どうせなんで今までやってない編集にもチャレンジということで同時2視点編集なんかにもチャレンジしました。動画へのキャプションでも入れたのですが、基本的にTDM900より小回りは恐ろしく効きて自由度も高いので、さくっとクリッピングについてそのままパイロンの頭をブラッシュガードで当てようと思えば当てられます。試していませんがリアウィンカーの先端でパイロンタッチも結構簡単に出来ると思います。月に1回30分程度の基礎練でここまで出来る足回りの性能は凄いですね。
 
○まさかの復活P903iTV
 父とは母の血みどろの夫婦ケンカの果てに、父の携帯電話を母が逆パカして壊してしまう事案が発生しました。まあそれ以外にも火事場のバカ力で親父を締め上げたときに親父の右腕の腱板の7割を引きちぎるウルトラCもかましているんですが。で、携帯電話なのですが、他所との連絡などでどうしても携帯電話が必要だけど事後処理でやることが多すぎて機種変更だの修理依頼だのしている状況でもなかったため、急遽自分の予備品を探すと出てきました。ええ、まだ残してあったのですよ、以前に使っていたP903iTVをね。しかもこいつ、実はギリギリもらえる時期に3つ目の新品電池を貰っており、そこから電池は5サイクルくらいしか使っていませんがほぼ放電末という有様でした。これでも動くのかなと思ってためしに充電したら動きますし、父は音声通話とメールくらいしか使いませんので、そのせいか電池も3日はちゃんと持っているようです。予備ってのは置いておくもんだなぁって実感した次第でした。実際に父に特に説明もなく渡したのですが、特に説明を必要とせず使っていますし、世代間でのメニューの差やFEPの差で使いづらい点はあるようですが、それでも普通にメールとかは使えているようです。これはFOMAになるときにメニューの基本構成を世代内ならメーカー間で差がないように作ったドコモの先見の明だと思いました。これがmovaの50x世代だとメーカーや世代別で全部ばらっばらだったのでメーカーによって使い勝手にかなり差が出てきまして、各メーカーそれぞれにコアなファンがついていたわけです。因みに私はmova時代はP派でした。
 
○Google Mapのオフライン対応化
 先日のニュース記事で読んだのですが、どうやらGoogleMapがオフライン利用対応になるようです。今まではWiFi経由で取り込んだキャッシュデータの範囲内のみオフライン利用可能だったのですが、今年中には検索も含めて完全オフライン化するようです。GoogleMapはMapFanと違って音声設定を勝手に変更したりしませんし、MapFanはそもそもルート検索はオンライン必須。というわけで、2016年度版MapFanを購入する必要があるかどうかの検討も含めて、色々考えどころとなりました。まあ、たぶん100円で買えるタイミングでMapFanを購入するかもしれませんが。そもそも、インクリメントP社にも随分執拗にはクレームを入れているのですが、MapFan for Android最大にして致命的欠点なのは、本体側の設定も含めて音声再生の音量設定をアプリ側が勝手に変更してしまうことです。一番酷いのはBluetooth出力でして、2014ではそもそもBT出力がサポートされておらず、2015ではBTへ出力されはするものの音量が最低化されて変更できなくなります。要するに「使えない」音声案内なのです。その点、GoogleMapは音声出力に関しては本体側設定に従うように作りこまれています。実際に運用してみて使い物になるようだったらMapFanはリストラですねー。
 
VOL866:平成27年05月25日:アイスコーヒー2015ver
○サブマシンの組み換え計画
 実はメインマシン、サブマシン合計したファイル保存領域が随分逼迫しておりまして、保存場所確保が結構急務になっています。で、サブマシンは以前のメインマシンで、Core2Duo E8500+nFroceというGIGABYTEのマザーボードで今もXPで運用しているのですが、今回ターゲットになったのはこいつ。なんせ主HDDも副HDDも運転時間が7万時間前後になっているはずで、さすがのWD Greenや数年前の高品質だったころのサムスンとはいえ、そろそろマジで寿命がヤバイお年頃。また、SSD(東芝HG6Q)+Windows7で組んでるメインマシンと違ってHDDオンリーの構成なのでいかんせん反応速度が遅いのも問題です。というわけで組み換えを検討し始めました。当初予定では手持ちで余っているAtomマザーがN520+ION2だと思っていたのでそれで組む予定だったのですが、よく調べたらAtom330+IONなので、さすがにパワー不足が否めません。消費電力の問題もあるんですが、マシンスペックやメインマシンでのエンコ中の作業用などの用途を考慮して、結局現在のマザーでディスク構成をSSD+重量級HDDにWindows7という組み合わせで行くことになりました。ちなみにSATAは3.0までしか搭載されていないのでSSDは250MB/secクラスのショボいので十分と踏んでおり、CF-T7に入れてるKingstonの120GBを流用するか、もしくは同クラスので叩き売りを拾ってくるかで検討中で、データ保存用の3TBのうち1本は確保済み。最終的にはSSD(OS)+データ用3TB×2+一時データ用0.5TBの4ドライブ構成で行く予定で、主PCに積んでる一時データ用の1TBも遠からず換装かなぁ。
 
○正しい交通裁判はこうでないと
自転車の信号無視まで注意義務なし…逆転無罪 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
 今までの交通裁判のクソ判決に多いな一石を投じる判決が出ました。過去、民事刑事ともに、たとえ自転車に不法行為があったとしても、自動車や原付などエンジンつきの乗り物の事故を起こした場合、常にその責任はエンジンつきの乗り物の運転者のみに過酷に課せられてきました。この日本独特の「弱者救済」という歪んだ感覚が自転車事故が減らない原因となっていたわけですが、今回の判決は今までの慣行が間違えていると指弾した形になります。記事中にもあるとおり一審判決では「青信号に従おうがどうしようが自動車はありとあらゆる危険を常時予測し看過せず運転しないとアウト」というクソ判決を出しており、これが今までの日本の交通行政における考え方でした。こういう判決が出るおかげで「自転車は基本的に罪に問われない」「違反しても痛くもかゆくもない」「何かあればどうせ自動車側が守ってくれる。」という深層意識を強く日本人の中にはぐくんできてるわけですよ。ただ日本人ってかなりケチで現金ですから、今後自転車にも責任が発生するとか、四輪相手に事故をしても賠償金をふんだくれないどころか怪我だけして丸損だとか分かった場合、ルールを守るほうにシフトしていくと思います。しかしルールを守って運転してても不法行為だとして吊るし上げられるとか異常ですよね。これで日本の交通行政がもうちょっとまともになることを望みます。
 
○水出しアイス2015年Ver
 今年も暑くなってきたので水出しアイスをはじめています。今年は例年使っていた水出し用バッグがディスコンになってしまい、1回目2回目は以前の在庫で対応したのですが、3回目は仕方がないので新たに買い求めました。ちとネットをうろちょろしてみたところ、Amazonで取り扱われているサンミというメーカーのお茶・だしバッグがなにやらよさげだったので、それを32枚入り×3つゲット。それでもお値段300円ちょいでした。実際に届いた品物は今までの元とは違い、口ががばっと開くので豆が入れやすい構造である反面、容器に入れて水を入れてから転倒かくはんなんてしようものなら挽き豆がコーヒー側にだばーします。しかし、水をゆっくり加えてからそのまま放置しておけば取り扱いは問題なし。コーヒー側に出る微粉は今までのものより若干多いので目はこちらのほうがわずかに粗いと考えられます。
 とりあえず1回目の1400mLを調製してみたのですが、やはり同じロットの挽き豆を使っているにもかかわらず、以前のものより全体的に味が濃くコクも深く出るようになりました。現在使っている挽き豆はホット用で使っているモンテアレグレ農園のブルボン・サントスを焙煎してるのと同じ店で買っていますが、アイスブレンドは苦めの方向性です。個人的にはある程度酸味が出てるほうが好きなので、2回目はアイスブレンド80g+ブルボン・サントス10gで試したところ、いい味に化けてくれました。2015年Verは当面この組み合わせかなぁ。これは喫茶店やってたら普通に店で出せる味です(笑)。サンミのお茶・だしバッグに関して言えば、今までのものと比べコーヒー豆の仕込み作業が恐ろしく楽な上に抽出後の取り扱いは従来品と差はなく、購買自体もAmazon経由で普通に簡単に手に入りますので、今後はこのバッグを主体にしていくつもりです。
 
○実際に珈琲店をやろうとしたらどうなるか、という計算
 上述で「店やってたら出せる味」って言いましたが、実はこのアイスコーヒーの材料費はコーヒー、ストロー、氷、シロップ、フレッシュ、使い捨てコースターを揃えて出して、200ccで1杯50円、230ccになると60円。ちなみに同じ200ccでもモンテアレグレ農園のブルボン・サントスを使ったハンドドリップだと1杯97円くらいになり、こちらは完全にスペシャリティコーヒーの値段になります。実際に店で出すとすると、ホットコーヒーでモンテアレグレを使うと1杯550円貰わないとつりあわなく、自宅周辺の商圏では商売になりません。ですので、スペシャリティじゃない豆を使って材料費を1杯60円弱まで押さえ込む必要が出てきます。これでも1杯450円では結構がんばったお値段になります。一般の珈琲店や喫茶店での1杯の材料費はホットなら50円切ってると思います。アイスのほうが高い店が多いのは、既製品の抽出済みブラックコーヒーを業務用パックで購入しているからです。また、ほとんどの既存喫茶店やカフェの場合、利益を上げている商材はほぼフードメニューです。
 
 飲食関係の原価の話ですが、よく言われるのが「コンビニが100円で珈琲を出せるのだから他の店の珈琲の値段は高い」という意味不明の理論です。普通に会社員をしてて普通に売り上げなどの計算をしたことがあると分かるのですが、原価というのは材料費以外にも減価償却や輸送コスト、労賃、店舗費用、水道光熱費、税金、保険なども計上されてきます。コンビニのマシーン珈琲180cc100円で済んでしまうのは
 
 ・豆がマシーン抽出専用に特化していて大量焙煎するので恐ろしく安いこと(たぶん1000円/kgくらいの激安品
 ・減価償却、水道光熱費などはコンビニの運転費用に全部組み込めること
 ・労賃は購入者が自分でボタンを押して操作するので、日に1度のマシンメンテ以外発生しない
 
 というバックがあるからでして。スターバックスの1杯約300円にしても、あれも大型ドリッピングマシンを使ってキロ単位の豆を使った自動抽出しているから実現可能なのであって、一般店であれをやるのはまず無理。ですから、実際、大手チェーン店でもホットの珈琲は必ず1杯ずつハンドで淹れてくれる珈琲館のようなお店は1杯180ccで450円取っています。でまあ450円でちゃんと利益を2割は確保できるように考えないとダメというわけなんですよ。利益2割でも珈琲1杯90円ですから。そういうことを考えていると、フードメニューなしでの喫茶店は完全に趣味の世界だなぁって思わざるを得ないわけで。
 
 ざっくりした数字の計算をするとですね。月25日開店したとして純利(店主収入)が15万なら1日6000円、20万なら1日8000円の利益が必要で、売り上げベースだと1日3万とか4万です。ドリンクだけで1日3万なら65人、4万なら85人の来店がないと成り立たないってんだから、やっぱ食い物を出さないと成り立たないんです。これが、例えばお昼に1日20食のランチをランチ単体で800円、珈琲1杯付いて1000円で出して8割が珈琲付きだったとしたら、これだけで売り上げが19200円になり、ランチの利益率を15%だとして約25000円の利益。これに既存の冷凍ケーキなども入れていくと、利益率15%程度で見込んでランチ以外の客が30人なら1日の純利が2500円前後になり、合計の利益が大体5000円/日と見込めるんですが、これで月の利益が125,000円です。月30万の利益を出そうと思うと1日の利益を12,000円たたき出さないとダメな計算になるので、喫茶店経営って意外と簡単ではないなぁと思うところでした。こうやって計算すれば、やはりカフェ経営はフードメニューを用意して利潤を稼がないと厳しいですね。
#まあ実際は食費や食事準備の水道光熱費などを片っ端から店の経費に突っ込めたり、自分の人件費も発生するので、一人経営なら純利で5万/月あれば結構楽が出来るんですが
#私の場合は実家の借家or元借家という建物があり家賃ゼロ、改装や改築の費用は全部経費で減価償却も発生するのが大きな有利点でありますがね。
VOL865:平成27年05月18日:新型機はいいねえ
○XPERIA Z3 compact(SO-02G)の雑感
 SO-02Gを導入してざっくり10日ほど使ってみての感想ですが、やはり2年弱の時間差はデカいなあというのが第1印象です。一番差が出るのはingressでresonatorをdeployするときです。SO-04E(XPERIA A)だとエフェクトと通信の処理で結構手間取って時間が掛かるのですが、SO-02Gだと結構サクサクとdeployできます。また、scaner画面でのエフェクト処理などもサクサクです。ingressに関してはiPhoneのほうがdeployが速いというのをたまに聞きますが、実はこの情報の出所がりゅーが君で使ってる機種がSO-04Eとほぼ同世代のXPERIA。iPhoneは機体に対するOSが専用品なので当然機体に特化したチューニングがされていてマシンスペックをフルに使える代わりに電池の持ちが恐ろしく悪いという二律背反を背負っていますので、この辺はAndroid同士だとマシンスペックの基礎力が一番モロに出る分野かなと思っています。一方、一部処理はOSが蓄積したアプリケーションキャッシュが原因で処理が遅くなっている箇所もありますので、この辺は先週にも書いたとおりSO-04EのSEUSリセットを実施してからトータル判断かなって思っています。
 
 基本的にSO-04Eに対してGPSやLTEの電波の取得は圧倒的によく、マシンスペックに余裕があるからかOSの制御設計が進化したからなのか、スリープ時の電池消耗が恐ろしく少ない点も特筆すべき箇所です。残念ながら内蔵ストレージの容量がもともと16GBがない上にユーザーエリアが10GBしかないというのが最大の欠点ですが、それ以外の欠点らしいモノが見当たらないというのも事実。サイズ的にもXPERIA Aより一回り小さく、XPERIA NXとほぼ同等ですので、Z、Z2、Z3で問題になるクソみたいなでかさも問題ではなくなりました。いい機体なんだけど売れ残っちゃったんですよネー。
 
 ちなみにSO-02Gは一応docomoの「2台目プラス」でタダで手に入れていますので、残念ながら2年縛りが付いてきています。一応、契約したSIMは取り置きしていますが、基本的にiijmioのMicroSIMをSIMカッターでぶった切ってnanoSIM化して運用しています。というか購入初日に電源入れる前にラジオショックでSIMぶった切ってパラディで飲みながらSIM突っ込んでましたので、我ながらアホやなーと笑ってしまいました。2台目プラスといいながらキャリア回線のパケットは2GBのままにしてあるのには理由がありまして、今回のSO-02G導入にあわせてセッティングを調べるためにサイトを見てようやく知った話ですが、4月からiijmioの毎月の高速通信クーポンが3GBに増量されています。増量されたってこともあり、また昨年夏ごろからの混雑具合からそんなに通信速度は出ないと踏んで1週間ほどためしに使っていたのですが、いまのところ夕方のド混雑時間帯の大阪市内中心部でもなければ普通に繋がりまし、LTEで普通に速度も出ます。夕方の退勤ラッシュ時間帯でも京都市内なら普通にingressで使えますし、それ以外の時間帯だと梅田近辺でもまったく問題ありません。また、一応繋がることだけは確認していたmvnoでのテザリングもSO-02G+NEXUS7で試してみたのですが、WM340で繋ぐときよりはやはり応答性が落ちるのは仕方がないとして、それでも普通にLTEとして繋がってIITCを読んだりMapFanの検索をかけたり出来るので、十分使い物になるなーてっところです。XPERIA AをSEUSリセットしたらZ3cをmvnoでingressメインに、AをキャリアSIMで一般通信メインに振り分ける予定です。
 
○史書はいつでも為政者のためのもの
 ビジネスジャーナル誠の記事です
 明智光秀の子孫が先祖の汚名払拭をスタートに明智光秀の謀反と本能寺の変について史料を当たった結果、中立的視点から見ても現在日本国内で流布されている内容が中立的立場の諸外国での史料と大幅に矛盾することを突き止めた、そういう話です。我々が習っている本能寺の変は「信長に自尊心をくすぐり倒された光秀がキレて本能寺にいる信長を殺害、それを聞いて秀吉が大返しして天王山で光秀を打ち滅ぼし主君の仇を討った」となっています。ですが、記事に紹介されている本は私も読んだのですが、これによると光秀は秀吉と家康にスケープゴートというか捨て駒にされた形のようです。この事実解釈に至ったキッカケが「オランダなどに残る日本の国情を記した手紙や中国などでの史書記述とまったく辻褄が合わない」という点だったそうです。この本の考察が事実であれば、口が裂けても秀吉と家康が光秀を騙して信長を殺害させた挙句、光秀もぶっ殺して仇討ちも行い、汚名を全部光秀にふっかけてしまったとかいえませんからね。まさか400年以上経って諸外国との行き来が自由になったらバレるとは思ってなかったんでしょう。
 この手の話は昔からありまして、例えば古事記や日本書紀の記述がこの2つの間でも矛盾が多い上に、各国風土記との記述の整合性も取れず、同時期の中国や朝鮮半島の史書との整合性も取れないという体たらくっぷりです。これは、最終的にナガスネヒコ一派(本来のヤマトの人々)に対して政略結婚で王子を送り込み政権も土地も乗っ取ってしまった日向系(邪馬台国系)にとって、都合の悪いところをテキトーに日向系に都合がいいように書き換えた結果だからです。時代が下れば中臣家(藤原家)に都合がいいように書き換えられている部分もあります。凄く近い歴史、例えば明治以降の歴史でも戦後に日教組に都合がいいように嘘八百書いてて「正しい歴史だ」と言い張っているモノも
VOL864:平成27年05月11日:なんか増えた!
○SO-02G(XPERIA Z3compact)がやってきた
 実は5月でSO-04E(XPERIA A)の月々サポートが切れてしまうので色々調べていたら1回線なのに7000円前後と結構いい金額になることが判明しました。なんせ月サポで2500円近く値引きされていたのがゼロになりますからねー。この辺についてdocomoショップの店頭で説明を付けつつ色々プランを健闘してみたところ、主回線の新プランへの契約変更(月サポ適用だと必須)+機種変更+端末代分割費用と、主回線の新プランへの契約変更+データ専用回線1回線追加+機器1台追加の費用がほぼトントンだと判明しました。これだったらまあ機種変更するよかいいわな、というわけでやってきたのがXPERIA Z3 compact SO-02Gです。ちなみに私の中ではAndroidはXPERIA系>NEXUS系>(超えられない壁+堀)>それ以外です。CPUスペックだったりメモリ周りのスペックだったりがそれなりに向上していて結構動きがサクサクしてるって感じたのですが、実際にはSO-04Eからマシンスペック的にはそれほど上がってはいないはずです。しかしSO-04E比でサクサクなのは、NEXUS7では色々問題になってたアプリの残存キャッシュが原因かなーと思っています。とりあえず数日かけてSO-02GでもSO-04Eとほぼ同じ環境が使えるレベルまでにはセッティングしました。また、非rootでもmvnoでテザリング可能なセッティングをSO-04E、SO-02Gともに実施しました。実際、両方の端末でiijmioのSIMでテザリング可能なことを確認済みです。今後は本来の主回線側のSIMもnano-sim化した上で主環境をSO-02Gに移行し、SO-04EはSEUSで一旦クリアした上で環境再構築する方向性で検討中です。
 
○OTGケーブルを手に入れた
 SO-02GとNEXUS7の入手が関連していますが、OTGケーブルを手に入れました。これminiBに普通のUSB機器を突っ込むためのケーブルです。今回手に入れたのは一番単純な変換だけのケーブルですが、モノによっては外部給電端子とOTGホストと二股になっているものもあるそうで、いわゆる「CHARGE ROM」というのを仕込んでおけば、OTGホストで外部機器を使いながらUSB充電が可能になるそうです。で、実際に使ってみたのですが、Androidマシンのデスクトップにマウスポインターが現れる様は爆笑モンでした。ちなみにうちの手持ちで動作が確認できたのはマウス類とキーボード類のみ。ストレージデバイスなどはAndroid対応機器でないと使えないようでした。OTGの使い方の1つとしては、無線は拾えないけど有線なら回線が拾えますよという状況で、OTGホストケーブル経由で有線LANとして利用できるというものです。これはある意味便利だなぁって思いますね。
 
○露骨で間抜けな兵庫県警高速隊
 日曜に大磯氏、イ・サトハン氏と3名で饂飩県に聖地巡礼に行きました。現地で教授と合流して道案内してもらい、楽しいツーリングとなりました。サトハン氏のUターン失敗立ちゴケとかおいしいイベントもありましたし(笑)。んで帰り道。鳴門北から淡路鳴門道に乗って走っていたのですが、淡路島南を過ぎたあたりに後ろから赤いモノがチラチラ迫るので確認すると、レーダーパトでした。あの様子だと淡路島南で測定してたけどダンゴだったので正確には測れなかったせいで、追尾で取り締まる気満々で追いかけてきたようです。ソッコーで気づいて走行車線に逃げたら前の両名も気づいて退避して当然セーフ。その後、後続の四輪が片っ端からぶっ飛ばしていくのを尻目に「嫌な予感」がした(後で聞いたら他の2名も同様)ので3台とも大人しく走っていたところ、80km制限の終了する三原IC出口直前の退避場所で停車し、露骨にレーダーを照射してきていてもう失笑モノでした。四輪はやっぱりレーダー探知機で気づくので当然速度を落とすので露骨に我々二輪狙いでしたし、先頭の大磯氏がパトカーの横を通り過ぎた時点で回転灯消灯・レーダー電波停止、通過時に思いっきりガン付けという露骨っぷりにあとから3人で失笑しまくりでした。大体、80km制限区間ギリギリでとっ捕まえてやろうという魂胆は最初から「実績を上げるための取り締まり」であって、「交通安全啓蒙のための取り締まり」ではないですよね。

○だから京都に自家用車で来るなっつーの!
 産経新聞:京都・四条通、GWの渋滞微増 他府県ナンバー車多く
 あまりにもの予想通りの結果で失笑するしかないのですが、あの手この手で京都観光をPRしまくった挙句、円高で東アジアや東南アジアからの観光客が爆増してしまい、京都の観光は事実上のパンク状態なんですよね。で、以前から私が口を酸っぱくしていっていることは、「国内旅行で京都に観光に来るなら絶対に京中に車を乗り込ませるな」です。というのも、京都という街は狭い中に元々生活している市民が100万はいる上に道が狭く、また碁盤状なために異様に信号と交差点が多い構造をしています。昔の坊条の道はともかく、間の細かい通りなんて軽自動車がギリな道も結構あります。元々生活している方々ですら四輪移動を嫌って自転車が最強のアシになっていても渋滞が起きるようなお土地柄の場所に、アホ面さげて直接乗り込んで観光移動も自前のクルマでってなー、正直な話「そのまま帰ってくれ」レベルのお話なんです。実例を挙げると永観堂から京阪三条や三条河原町の場合、紅葉シーズンだと徒歩移動で先行した路線バスをその気になれば2台抜くことが出来ます。また、京都駅から永観堂までのバスが通常20分で到着するところが2時間半以上掛かります。現在は記事にもあるとおり四条通の歩道拡張工事もしているため、今後この工事が完了したら四条通は河原町通〜烏丸通の間は片側1車線になることもあり、さらに渋滞が加速します。記事へのコメントでは京都市の道路行政だと指弾してる声がありましたが、自動車で来られても困るというアピール不足のほうが問題だろうと私は思います。
#因みに観光客の自動車で言えば東海北陸と山陰方面のナンバーがほとんどでござる。
#特に多いのが中京圏のナンバーで、こいつらそもそも鉄道の利用方法知らんのちゃうん?って思うレベルでござる。
VOL863:平成27年05月04日:混合水栓の話
○MT-09 tracerの話
 ちょっと前の話になるのですが、4月24日〜26日の日程でGarage355に出かけていました。やっと初夏らしい天気になりまして、今回は当初の目論見どおりMT-09tracerで出撃しました。なお、オーナー同士の情報などからどうやら「Bモードだと低燃費らしい」という話を得ていたので、今回は基本的にBモード中心で走りました。走ってて最初に気づいたのが、加速から巡航に移るときのFI噴射量の減少が早いということと、スロットルに対するFIの反応がかなり遅くなっているということです。実はSTDモードやAモードだとスロットルに対するFIの反応が良すぎるのもあり、ほんの僅かなスロットル操作で電子スロットルが反応し、FIが加速モードになってしまってました。Bモードだとスロットル操作に対する電子スロットルの反応が従来車程度にダルになっており、大きく操作したときのエンジンの回り方や出力の出方はSTDモードとそんなに反応性は差がありません。ただまあ、全体的にエコラン向けの調整になっています。STDとAはヒャッハーな走りに、Bはロングライドのエコランに、という感じにセッティングされているようです。そうそう、このツーリングで飛び出し回避で前後ABSを動作させるハメになったんですが、ある程度ガチで積載するとサスが重量負けしてタイヤがろくにお仕事できなくなることが判明しております。
#むしろこの件で近所のENEOSのGSがメーターをチョロまかせてる可能性が濃厚になってきたので、今後給油所を変えることにしました。
#似たような燃料残量の表示状態で他所で入れるより5〜6%くらい入る量が多いって変。でもJIS B8572-1では5%までは許容範囲内とされているそうで。

 
○NEXUS7(2012)導入
 で、その旅で古くからの仲間のInverse氏から中古のNEXUS7を譲ってもらいました。といっても第1世代ですけどね。仲間内でもモノを綺麗に使うほうの彼のお下がりなのでもちろん非常に綺麗なモノでした。基本的にAndroidタブレットって常用するようなものでもありませんし、カバーを使って丁寧に使えば綺麗に使えるモノです。で、こいつで実はAndroid5.xx初体験だったわけですが、なんだかんだと結構色々変わっていて戸惑うことも多かったですね。あと、一部アプリがタブレットだと使いにくいとか、一部サイトがタブレットで閲覧しにいくとPC用フルサイズサイトを表示しやがるとか、起動が死ぬほど遅いとかそれくらいかな。一部のサイトでgdgdに重い重いとコキおろされていた部分はクリーンインスコ直後のせいもあってか、結構さくさく動いていてSO-04Eと体感的に快適さは変わりません。むしろIPS液晶が恐ろしく綺麗でヒャッハーでございます。とりあえずMapFan2014は突っ込んだので、あとはハンドルへどうマウントするかくらいかな。tracerのハンドルにマウントしてナビゲーション代わりに使えれば悪くはないな、と考えています。 
 で、NEXUS7の1型を末永く使おうと色々調べていたのですが、最大の問題はやはり消耗品類が全然出てこないことです。特に液晶フィルムが手に入りづらいのは問題でした。今回はラジオショックで手に入れたのですが、あと2〜3年使うことをもくろむとあと数枚は欲しいところ。Amazonで取り扱いのあるうちに買っておこうかと考えています。また、これまた手に入らなくて悔しかったのは、純正でも出ている横置きクレードルです。USBに突き刺さなくても下部端子から充電と通信が両方出来るスグレ物なんですが、以前はゴロゴロしていた社外品が全滅していました。純正品なら12000円くらいするけどまだ手に入りますが、本体価格の2倍を超える価格はうんざりです。これにあわせて手に入れて使い勝手が良かったのはMicroUSB(MiniB)を普通のUSBに変換するアダプタで、ラジオショックで売ってる奴は充電と通信を同時に対応できる仕様でした。充電対応のMiniBのハブにNEXUSシリーズ用のチャージROM焼きこみを併用すれば、USBでアクセサリーをつなげつつ本体充電をするという芸当が可能なそうで、ちょっとその辺を検討中です。さすがにソフトウェアキーボードはPOBoxにしているとはいえ、POBoxはタブレットだとフリックが使用できずフルキーボードになってしまうのが色々とアレゲすぎるんですよ。
 
○iijmioの容量が増えてた
 で、これ関連で久々に本格的にiijmioのSIMを使うべく色々調べたり準備したりしていたのですが、ふと気になってiijmioのサイトから高速クーポンの残量を見ていると当月と前月の合算で5GB近くあってびっくりしました。そこでよくよく調べてみると、どうも4月からミニマムスタンダードプランが1GB割り当てが増えて5GBになったみたいでした。また、実際に使っていて気づいたことは、クリーンインストール直後のNEXUS7+WM340(iijmio)のほうが、docomo純正SIMのSO-04Eより通信などなどが速いことが多かった、ということです。この件でまたいろいろ情報を集めていると、NEXUS7のLolipop化をする場合、Android4.xの状態から環境引継ぎでのアップデートと外部からの完全リセットでのセットアップの場合、後者を選んだユーザーは軽くなったというレビューで、前者を選んだユーザーはちょっとマシ程度という感想でした。それはさておき、普段docomoのSIMでも月間1.5GBも使わない私ですので、3GBもあるんだったら重量級な通信内容(というかingress)をMVNO送りにするのは大いにありだよなーという感じです。
 
○混合水洗のパッキンの話
 実家の借家の修理で混合水洗の首振り部のパッキンを交換しました。よくあるのはコマの部分のパッキン不良なんですが、首振り部もやっぱり壊れます。で、実は解体は親父にやらせてしまったので確認してなかったのですが、親父が組み立てたらどうも新品パッキンを組んでも水が漏れるという話で改めて確認したところ、あのクソ親父、どうもパッキンを入れる時にプライヤーでつまんだらしく、新品パッキンをぶち破っていました。また、このパッキンって普通の丸型ではなくてU型パッキンなのですが、親父は上も下もどちらも山が上になるように組んでいたのですが、論理的に考えると「水圧がかかるほうにU字の内側が向く」が正解のようで、それで組みなおしてみたところ、水漏れしなくなりました。実はこの混合水洗、阪神大震災以前の製品です。ですので、「レバーを押し下げると水が出る」というシロモノです。阪神大震災以降の混合水洗は「レバーを上げると水が出る」仕様に変わっているんですが、これは上から落下したもので混合水洗が開いてしまって水が出っぱなしになったという、阪神大震災の被害の経験が生かされているのでした。基本的に混合水洗はレバーの上下方向が変わっただけで今も構造はほとんど同じです。ご家庭の混合水洗が水漏れする場合は部品を取り寄せて自力でってのも1つの手ですね。
VOL862:平成27年04月27日:0.3oの芯の話
○シャーペンの芯
 中学時代から愛用しているシャーペンがあります。ぺんてる社のGRAPH1000というシリーズなのですが、中学時代からずっと0.3mmを愛用しており、今使っているGRAPH1000の0.3mmは当時からなのですでに25年選手ということになります。ちなみに社会人になってから0.5mmを買い足しています。で、実は問題になるのが0.3mmの芯なんですよ。私が愛用している芯は0.5mmも0.3mmもBです。しかし、0.3mmは大抵の店ではHBは在庫しててもBはない、というのが普通です。しかし、中学〜大学までの間は大学生協に工学部向けの商材で0.3mmのBが普通に売られていて何も苦労はなかったのですが、社会人になってからは梅田に東急ハンズ(通称:梅手羽)が出来るまで結構仕入れに苦労していました。実はこの3月にも残分が尽きており仕入れが必要になっていたのですが、igress中心生活の中で大阪駅で降りて梅手羽に寄る事もなく……。この間たまたま地元の平和堂に寄ったら0.3mmのBが珍しく在庫していました。最初、商品を探しているときにとっ捕まえた文具売り場の担当者も「0.3mmは基本的にHBが出て行くんだけどBが欲しいというエンジニア系の要望のために平和堂は在庫している」という返答で、そら平和堂が近畿圏を席巻していくわけだと思いました。ちなみにシャーペンの芯についてですが、漢字やハングルのような画数が多く細かい文字を扱う日本人や中国人、朝鮮人は0.5mmや0.3mmを好み、アルファベットやアラビア文字などの文化圏の人たちは書き味重視で0.7mmを好むそうです。0.2mmなんてのが発売されて売れるのは東アジアの文字文化ならではのようです。
 
○フェリーが復権しつつある話
 明石市は本当にバカだねぇ……
 産経新聞の記事に綺麗にまとまっているんですが、麻生元総理がノリと勢いでやっちゃった1000円高速セールの余波がやっと抜け切ってきた、という話です。この記事でも言及があるんですが、平成23年度後半には既に影響を脱しはじめて回復基調にあり、ここ暫く続いた高速道路での重大事故と東日本大震災以後の燃料費高騰の後からは瀬戸内航路では急激に回復基調という統計データが出ています。高速道路1000円セール時代の瀬戸内航路の大型フェリーは北海道航路と違い、波が穏やかで低価格利用者が多いこともあり、5千〜8千トン級が主流で客室も雑魚寝の二等船室がメインでした。しかし、今回阪九とさんふらわぁが導入したり今後導入する新造船はどちらも1.5万トン級で、このサイズは90年代半ばの新日本海フェリーと同じサイズで、日本海直行航路のような外洋航路で使っても揺れないクラスの船です。こんなデカい船を用意して採算が見込めるということは、回復基調というより平成23年以前の需要を見込んでいるということです。

 ちなみに総トンで1.5万トン級のフェリーというと軍艦でいうと2.5万トン程度の規模になり、護衛艦いずもと同程度の大きさです。これだけデカい船で瀬戸内航路だと明石海峡大橋の橋脚をよけるとき以外はピクリとも揺れないんじゃないですかね。まだ客室の配置まで見たわけではないのですが、確かにTDM900で長崎に行った3年前の時点ですでに阪九フェリーもさんふらわぁも船内客室配置は大きく変えており、メインは個室2等寝台とカイコ棚の2等寝台で、特急サンライズののびのびシートにあたる指定2等船室は以前の半分以下に減らされていました。新聞記事の中にも書いてありましたが今度の新造船は「払った値段なりの快適さを得てもらうための船」だといことですので、高速道路とは違うんだぜっていう商品なんだと思います。また、記事中にもありましたが、大型化させてる最大の理由が大型車運搬需要の増加ということです。記事では「ドライバーも船に乗って一緒に移動して」という例しか想定していませんでしたが、RORO用途(RORO=荷物を積んだトラックやトレーラーだけ船で運び下ろした先で現地のドライバーやトラクターが目的地まで運ぶ)をかなり見込んでいるんだと思います。でないと大型の収容量を3割増しとかにしません。ドライバーも運ぶなら運転手控え室という船室が客室と別に必要になりますが、その分だけ一般客への割り当ても減りますからね。
 
 最近の瀬戸内航路の状況を聞いていると、高速道路1000円セール後は渋滞する高速道路よりフェリーが欲しいというような需要が戻っているという話ですし、我慢しきれずに港湾用地を売り飛ばしてマンション建てさせてしまった明石市は本当に間抜けという以外何者でもないですね。宇品〜呉〜松山とか1000円セール時代でも結構な乗船率でしたので、1000円セールが終わった今は本当にチャンスなんですが、このタイミングで港すらないってのは間抜けすぎますね。ちなみにジェノバが建造する新造船はやはり瀬戸内の内向航路用(向島とか宮島に渡るあれ)みたいです。原付1種2種の需要動向を見て船のサイズを変えるようですね。
 
VOL861:平成27年04月20日:百里新撰組
 MT-09 tracerの燃費の件はSTDモードがMT-09無印より元気なセッティングになってるのが起因しているようですので、一度Bモードオンリーで走って試してみようと思っています。STD、A、Bでスロットルに対する応答性が違うのは確認済みですし。

○MT-07で峠を走った話
 店長が新車で下ろしたMT-07を峠で借りる機会がありました。ちなみに走った区間は名田庄の道の駅から堀越トンネル手前までの区間です。MT-07に関しては以前に市街地を中心とした1時間くらいの試乗で20km前後走っており、通常走行の大体の感覚は掴んでいたのですが、やっぱり私が乗ると完全にボリショイサーカスやんけーっていう小ささ、これホンマにナナハンか?ってくらい小さいですね。前回、YSPで借りて市街地を走ったときにも思ったのですが、私にはちょっと小さすぎて乗りづらいと思うほどに小さいです。そして小さいこともさることながら、笑ってしまえるくらい軽いです。XJR400より軽い感じでTT250R Raidと変わらないと思えるくらいです。ちなみに道の駅でも仲間が異口同音に「熊やな」「鉄の網の中でぐるぐる回る奴やな」と言ってたので、誰が見てもボリショイサーカス状態なんですよネー。
 
 前回、市街地で乗ったときは小回りが効いて楽だなーと感じていた車体の小ささと軽さなんですが、普段からTT250R RaidやMT-09 racer、TDM900、DT200WRといった大柄な車体に乗っている側としては、峠においては却って扱いづらさに繋がっていました。特にハンドルとシートの距離やステップとシートの位置関係が私の体格にはちょっとキツく、コーナリングで姿勢を作ろうとしても窮屈すぎるんです。ただ、凄く軽くて限界も高くハンドリングは笑えるほどいいので、あの車体サイズが体に合って軽い車体を振り回して乗るスタイルの人にとっては恐ろしく高いアドバンテージを得ることになりそうです。窮屈すぎて姿勢がうまく作れない状態で走っていますが、5000rpm縛りでも結構なペースで走れましたので、あれは慣れて上まで回せるとかなりヤバいです。SRX600に乗りなれている大磯氏が大興奮して欲しくなってるのも良く分かります。ちなみにMT-09やtracerと違って完全にリアステアで乗るバイクです。重量バランスの都合でフロントからがっつり飛び込む乗り方のほうが向いてるMT-09 tracerとは逆の特性です。エンジン特性はTDM900の特性をさらに進化させた特性になっていて、低速の粘りが増えてエンストしにくくなり、中速のトルクはそのまま、上は10000rpmまでは実馬力として機能する感じで、トータルでいうと低速がさらに扱いやすくなったTDMエンジンって感じです。
 
 176cmの私にはキツいと書いたポジションですが、シートとステップの位置関係、シートとハンドルの位置関係は、MT-09シリーズと違って「完全に普通のオートバイのポジション」です。感覚で言うとバリオスやZEALみたいなコンパクトさです。これにしっかりとしてよく動いて踏ん張る足回り、ヒラヒラとした軽快なハンドリング、そして笑えるほどの低価格。いきなり大型免許を教習所で取っちゃったような人には凄く向いてるオートバイだと思いますし、大型のサイズと重量はちょっと……といって敬遠してきたベテランライダーにも向いてると思います。しかしこれで乗り出し70万未満ですか……。
 
○百里新撰組は健在也!
 産経新聞の記事で航空自衛隊のF4EJが取り上げられていました。日米合同訓練で毎度のごとく「こんな骨董品まだ飛んでるんかよ!」と米軍に言わしめるというネタが定番のように出ていましたが、F-4EJは改になってからさらにエゲツなく進化しています。エンジン、レーダーなどの搭載電子装備、そして機体コントロール機能。元々機体の積載重量や機器設置場所に余裕があり機体強度もたかいおかげで実現できた各種改装でもありますが、米軍が運用していた最終末期のF4Eと比べると雲泥の性能差でもあります。さて、この自衛隊のF4EJ改ですが、日米合同訓練では米軍のF-15部隊と1vs1でも2vs2でも格闘空戦で一歩も引かない戦闘能力を発揮しています。いわゆる米軍のトップガンたちが2機ペアで自衛隊にケンカを売ったら互角の戦いを挑まれて凹むとか、サシでドッグファイトをやったらF15どころかF18のケツを取りまくる自衛隊員が出現するとかなんとか。まあ自衛隊の訓練と改修があってこそなんですが。ちなみにF15Jで米空軍のF22をドッグファイト(しかもAAM使用OKの遭遇戦)で撃墜してしまう自衛隊員もいるそうです。自衛隊員の訓練と古い機体を改修して維持する技術力の賜物ですが、そろそろ新しい機体が欲しいところですよネー。
  
(C)H27 Takayuki Kazahaya