Weekly Collumn 
 
VOL950:平成29年01月16日:雪の進軍氷を踏んで
○EAGLE
 訓練校の授業で電子回路基板のCADデータを作成するっていうのが始まりました。いやーめちゃくちゃ面白いですねこれ。完成したデータはエポキシ基板の上に銅箔はっつけた奴をCAMでゴリゴリ削ってパターンを作るという予想外の方法での作成だったのですが、にしても出来たものがちゃんと動くの言うのは楽しいです。で、あまりに面白かったので実際に家のPCにも環境を構築してみました。このソフト、フリー版でも100mm×80oまでの両面2層基板まで作れます。回路図は1枚しか書けないのですが、まあこのサイズの片面基板なら回路図1枚で充分でしょう。また、もともとドイツ製のソフトであるため、日本で一般的な2SC1815やEタイプのCRDのほか、7セグLEDドライバーやトランジスタアレイなどもデータに入っていません。ですので、この辺は既存のライブラリを貰ってくるか、自分でゴリゴリ作っていくしかありません。実際にA-Brightの角型LEDや2SC1815なんかのデータを作って入れて自宅でデータ作成し訓練校のCAMで出力してみたのですが、まあそれなりに上手く掘れているようでした。角型LEDに関してはドリル穴が小さかったので1.0oで掘れという指定で作り直すオチがあったりしましたが。当面、ヒマなうちはこれでゴリゴリと基板データ書いてみようと思います。
 
○就職フェアにいったのだが
 どーも激しくビミョーでした。というのも、IT関連はほぼ全部アウトソーシングが特定派遣の会社ばっかりで、1/3くらいの在阪企業は職業訓練校の求人で見る常連の会社ばっかり。ポリテクに頻繁に求人を出してくる会社というのは人が集まらない、人が定着しない、ヒトを使い捨てにしているという可能性が高いのです。でまあ、今回そういう企業からもガンガン声を掛けられたのですが、あまりにしつこいので「いやでも職を必死に探してる人のあつまるポリテクに毎度投げてるってそういうことですよね」って言うと黙っちゃったのが失笑もんでしたが。ちなみにいくつか回った中でお話が進みそうな案件もありました。就労場所が結構以下略なので二の足を踏んでるところではありますが、とりあえず面接だけでもドライブがてらいってみるかーって気にもなっていますので、ちょっといってみようと思っています。
 
○雪の進軍
 土日、エラい勢いで雪が降って結構ヒャッハーでした。廃ゼットさんにせっかくスタッドレスを入れてるわけですし、色々試してみたいってのもありまして……。土曜日はそれでも一応色々自重していたのですが、日曜に自重しきれなくなり、とうとう六甲山へ上がってきました。その辺は動画にまとめてありますのでご覧ください。
 
 
 動画のコメントでも入れていますが、まず困ったのがパワー不足です。いかなDOHC4バルブ3気筒といえどただのキャブ車、しかも冗談みたいな鋳鉄製のええ加減なタコ足しか付いてない軽トラです。46馬力ちょっとしか馬力がないので全然登りません。しかも3速と4速がかなり離れているので3速で引っ張っても4速で失速してドボーン。そして4速>3速へ減速チェンジした瞬間にトルクがどばーっと繋がってケツが出てしまうってわけです。これは本当に困りました。もうちょっとトルクとパワーがあれば高めのギアでトルクで持ち上げるなんていう手も使えたのですが、なんせトルクもパワーもない車です。一度グリップを失うとスタックしないように一気に無理やり登るしかないってのが大変でした。一方で凍結エリアを通り過ぎてしまえば結構普通にグリップしました。また、下り坂でも轍にハンドルが取られるのはありましたが、それでもちゃんと前輪は横滑りしませんでしたので、乗用ラジアルのスタッドレスを入れて正解だったなーと思いました。久々の雪道運転でしたが、その後の夜間には平地でも路面凍結が起きていましたので、用心してスタッドレスを入れるべきだと思います。
VOL949:平成28年01月09日:新年のご挨拶
○あけましておめでとうございます
 あけましておめでとうございます。といっても新年早々の更新がめんどくさくてちょっと遅れて更新してるので2週飛びになっちゃいましたがねえ。とりあえず昨年は色々あって会社辞めちゃったり、突然軽トラ買ったりと結構自由気ままな1年を過ごしていました。今年はちゃんと再就職してちゃんと仕事してちゃんと収入を得たいなあ、ってところですね。私は働き甲斐とか遣り甲斐なんて仕事には一切不要で、自分が今できること・努力してさらに幅広く対応可能なことでお仕事をしてその対価で御賃金が貰えればそれでOK。ですので、今自分が可能だったり教えられれば可能になる範囲のことから仕事を幅広く探していきたいと思っています。ちなみに転職活動ですが、やはり化学系の採用はめちゃくちゃ渋いです。一方で宿野輪天堂のOGYANなどは「これからドボンの産業」だという電子分野ですが、関西では非正規ならそれなりに仕事があり、しかも非正規>正規へ引き上げる事案も結構あります。首都圏だとハイスキルの専門家以外は食う道がないという状況であっちの状況しか知らなければドボン産業に見えるかもですが、意外と家電メーカーがある関西だと逆にカスタムLSIの評価や検証でVerilogHDLが求められたりしてて、ヒトによって印象が変わる世界だなーと思いました。まあでも電子系は非正規スタートが多いのですがね。
 
○正月というわけで
 御賽銭のお話です。
 御賽銭に高額紙幣や小切手を投げ込んでる方がおられますが、いやー私としては残念極まりないなあって思っています。というのも、まず単純に神様はご自身で貨幣を行使することが出来ませんので、神様のためにって思うのであれば小切手ではなく神饌物をどっさり奉納するべきなのですよ。それも野菜類や干物類(アワビの干物とか最高)ですね。それが嫌なら10万円金貨とか投げ入れるべきです。実は御賽銭というのは金銭の多寡ではなく金属がぶつかり合う音に意味があるんです。あの甲高い澄んだ金属音が場の魔除け・清め祓いになっています。神社にお参りするときにガラガラと鈴を鳴らすのとか、神楽の舞でシャリシャリと鳴らすのと同じ意味です。ですので、投げ込んでも音がしない紙幣や小切手はそもそも賽銭として論外なんですよ。じゃあどうしてもそういう金額を神様にって思うならどうすればいいのかというと、神社やお寺に寄付として奉納しちゃえばいいんですよ。社務所を通した寄付ならちゃんと領収証をくれますので、それが寄付をした証明にもなります。証明があれば翌年の確定申告で所得控除ができます。神社は寄付があつまり、奉納者は心を満たしたうえで所得控除も受けられる、これこそまさにWin-Winな関係というわけです。というわけで皆様、今後の参拝は「必ず硬貨で」と考えておきましょう。ちなみに賽銭は中世ってか大体戦国末期ごろに貨幣文化が庶民に広まってからのものであり、元々は五穀を入れて包んだ紙を奉納していたのでした。
 
○プロのお仕事の話
 年始早々、母親を連れて外に出た帰りに珈琲が呑みたいというので駅前のにしむら珈琲店に連れて行ったんですが、その際のこと。私は行く店によって珈琲の作法はちゃんと変えてて、にしむら珈琲みたいな店やザ・ミュンヒみたいな店だとソーサー付のカップを出されたらちゃんとソーサーを持って飲みます。で、その日も私は珈琲だけだったのカップ&ソーサーで出てきたのでソーサーを持って飲んでいました。一方で母はプレートランチなのでソーサーは付属しません。途中で母が私の飲んでたキューバ豆の珈琲が欲しいというので珈琲を交換して母が飲んでた途中のブレンドを呑み始めたところ……店員さん、ソッコーでソーサー持ってきてくれました。あれには驚きましたね。ちゃんと私がソーサー持って飲んでるのを見てて持ってきてくれたわけです。にしむら珈琲、チェーン店ですが元々かなりいい豆を使ってプロのバリスタがハンドドリップしてくれてるのもあってブレンドが1杯500円以上、キューバやキリマンだと800〜900円するお店です。もちろん店の内装や雰囲気も価格に見合った雰囲気になっています。ですのでここではソーサーを持って飲む正規作法で毎回珈琲を頂くわけです。今回見せてもらったのは、そういうお値段と店の雰囲気に見合ったプロのお仕事でした。
#ちなみに安っぽい店だとそこまではやりませんよwwww

○趣味は珈琲って話
 で、そのキューバ豆。実に判りやすい酸味豆なのですが、ブルーマウンテンのような感じです。基本、浅煎りの酸味豆ということなので、察しのよい珈琲党員の諸兄におかれては「うわー、めんどくせえ」とお分かりになるかと。実は珈琲のハンドドリップという奴は苦味豆は簡単で酸味豆は難しいのです。私も数年ぶりの酸味豆だったのですが、実際淹れる時に1杯目は中挽き85℃で淹れてしまい、なんか微妙に酸っぱいだけの残念な汁にしてしまいました。そこで豆を購入した時のにしむら珈琲で出されたモノを思い出してみたのですが、苦味豆のときと違ってかなり温度が高かったことを思い出しました。そこで、1.いつもは別の薬缶で湯を沸かすのをタカヒロのドリップポットで直接沸かす、2.電動グラインダの粒度を通常4番(全部で10段)のところを3番で挽く、3.抽出速度はなるべく低速で、という風に切り替えてみたところ、お店で出ていたような味が出せました。ちなみに豆の量は13gでいつものブラジル豆と同じ、抽出量はブラジル豆だと200tのところをキューバ豆は160tです。美味しさのためにはどう修正射撃をすればいいか、この辺がさっと分かるようになったとか、そのためのデータをきっちり何年も掛けて集めたおしたりもしましたからねえ。淹れ方や道具や味の出し方で色々論じられるようになってきてるので、最近は趣味は珈琲と胸を張って言えるようになりました。
 
VOL948:平成28年12月26日:行く年来る年
○逝く年狂う年
 毎年このネタやっとんなワシ……。
 というわけで今年1年をざっくり振り返ってみましょう。
 1月:耐えがたきを耐えかねたので女性上司と女性派遣からのセクハラ被害を訴え出て交渉、退職決定
 2月:退職&転職活動。1社最終まで行って「この教育を受けてれば採用なんだが」と言われる
 3月:ウダウダしつつ今まで誤魔化してたTT-Rの整備を本格化させる
 4月:中華DVが不調なので中華DVを買い増し。そして性能はやはりい以下略。
 5月:前々職の上司から転職で誘われたが先方が実施した内部調査のおかげでお断りすることに&廃ゼットさん到来
 6月:とある会社に中途採用が決まる&廃ゼットさん庭先でミッション交換実施
 7月:決まった会社がかなり以下略な体制だったので3日目で退職を決断、訓練校申込み
 8月:訓練校入校&大将軍駅見学会に参加
 9月:軽トラ用にアルミホイールを手に入れて自家再塗装実施
 10月:三式戦「飛燕」の特別公開があったのでみんなで出かけてワイガヤしてきた
 11月:SJ4000のUSBコネクタご臨終、MT-09 tracerがODO1万キロ到達
 12月:廃ゼットさん、スタッドレス装備
 
 というわけで、年初のセクハラ騒動での退職からあとはここ数年では珍しく穏やかな1年になった感じです。まあ訳の分からない会社にエージェントに押し込まれて3日目で退職をほぼ決めて4日目で決断なんて話もありましたが、それはそれで傷口が広がる前に対処できてこちらとしてはモーマンタイです。SJ4000はUSBコネクタが死んだのが判明したのですが、これが痛いですね。もう1機追加した上で壊れたほうを修理するつもりです。ちょうど訓練校で表面実装のはんだ付けを習ってるところでもあるのでこの技術を使えればって感じですね。訓練校は年明けからの1か月で終わりです。ですので腹をくくって気合入れて就職活動をしていかねばですねー。
 
○カフェイン中毒で死亡の話
 何やらニュースで流れてきた話なのですが、とある山の山頂付近でロードレーサーに乗った成人男性(壮年)が倒れていて、検死した結果「カフェイン中毒による死亡」と判断されたようです。ただ、その人、身元を示すものを何一つ持たずに出ていたのでテレビなどで身元情報についての照会が流れていました。私が自転車やってた頃から言われたのは、単独で出る場合は必ず身分証は持っておけって話でしたが、その意味は事故や急病で倒れた時にちゃんと家族に連絡が行くようにって意味ですね。で、この件で気になったのがカフェイン中毒という話。何人かは「まさか珈琲でならんやろう」という感じだったのですが、私も珈琲じゃないと思っています。実は海外では何年か前に有名になった話ですが、エナジードリンクの高カフェイン仕様の500mL缶などを呑んで急性カフェイン中毒で死んだ例があります。これはあくまで私の推論ですが、ヒルクライムでずーっと高い心拍数を維持する高強度の有酸素運動実施直後にエナジードリンクの高カフェインなのを呑んだ結果、急激にカフェインが回って中毒死したんじゃないかって思っています。私は前からあの手のエナジードリンクは日常的に飲むものではないとは言っているんですが、まさにその通りの結果となっちゃった形ですね。いやー、年末の押し迫った中に悲しい話ですが、故人の身元がすぐ分かることを期待したいですね。
 
○塵芥収集の日米の差
 定期的に「日本の塵芥収集は区別が多すぎて複雑でわかりにくい」「アメリカだと可燃と不燃だけ分けてればおk」なんて話がよく聞こえるんですが特に日米では結構明確な理由があります。ありていに言えば「日本は市役所の業務の一環で行政サービスに含まれる」「アメリカは基本的に民間インフラ事業で契約サービスである」ということです。日本の場合、法律の問題もあり、一般市民が排出する一般廃棄物はすべて家庭ごみとして行政もしくは行政事務組合が主体で収集し、処理することになっています。当然、その処理費は基本的に税金から捻出されています。有料じゃないかという話も出てきますが、あれはあくまで「税金で賄いきれない処理費を有料化して補填している」に過ぎません。また、分別が異常に細かい!という声も出るんですが、大都市では歳出削減に熱心な都市が中心で、それ以外は行政規模が小さい地方の市が多いと気づくはずです。回収してから処理場で分別する人件費を捻出できないor計上したくないので排出する市民自らちゃんと分別しなさい、という形にしているんです。ところがアメリカは民間企業ですので、各家庭との契約内で排出されたゴミを再分別まで含めて処理するのに賄いきれる人件費を計上して各家庭と契約しています。だからテキトーに排出することが可能なのです。日本人ももっと気軽にバカスカ排出したいと思うのならば、それこそちゃんとアメリカ並に有料で処理費用を負担すればいいだけのことです。それを負担もせず二言目には文句ばっかりいうから経済が衰退する一方なのですよ。
VOL947:平成28年12月19日:廃ゼットさん冬準備
○オスプレイの件
 キチガイ左翼どもが色々吼えてるようですが、沖縄でのオスプレイ不時着事故ってほんとパイロットGJとしか言えない対応でよかったと思います。実はヘリコプターなどの機体は空中給油って結構リスキーでこの訓練中に喪失する機体はそこそこあるんですよ。そんな中でオスプレイの損失率って固定ローターのヘリコプターに比べて圧倒的に低く民間航空だと事故の多いことで有名な大韓航空よりもまだ低いのです。オスプレイよりも大韓航空機やアシアナ航空機が飛んでいるほうが危ないので心配しろってことですね。今回の件でパイロットが非常に良い判断をしたのは、ローターが壊れて動力が使えないので主翼滑空しか手段がないと判断するのが早かったことが1つ、現在高度から基地まで滑空だと持たないという判断が早かったのが1つ、地上・乗員双方の人的被害をゼロにするための不時着地点の選定の良さと狙った場所へきっちり不時着した技術の高さが1つです。あれすべてが狂うと本当に地上に落ちてますからね。司令官は神様に感謝とは言っていますが、いやしかし日ごろの訓練のたまものとしか言いようがないです。
 
○トランジスタ分野の試験があった
 これ前週の話になるんですが、訓練校でトランジスタ分野の試験がありました。もっとこー、色々と突っ込んだ試験をするのかとびくびくしてはいたのですが、実際には教科書に載っている回路図の数値が消えてる程度で、指定された回路の定数の出し方を理解しておけば大体A判定が貰えるというものでした。その結果が月曜日に帰ってきたのですが、予想通り90点程度とれていてA判定です。実際のトランジスタの利用ではそもそもあそこまで定数を求めて計算するなんてことはなくて、経験則に基づいた設定で抵抗を配置していくのが殆どだそうです。入力段での増幅率設定で抵抗の比を求めるくらいだとか。でも、訓練課程で「じゃあ実際にどうやってこの比率を決定するのか」というところを教えてもらったことはかなり大きかったですね。最近ではそれなりに回路図を見たらざっくり読めるようになってきました。いうなれば「読める!私にも読めるぞ!」というところでしょうか。教育を受けることとその受ける教育への取り組みって奴でしょうが、頑張ればちゃんと身につくものだと実感しています。
 
○廃ゼットさん、トラブル発覚
 実は自分自身の作業ミスから起因するトラブルなので笑うに笑えない案件なのですが、左前輪のハブボルトの1本にカジリが出ていまして、使えなくはないけど交換が必要な状態になっています。発覚したのは木曜日。組みあがったホイールをバランス取る前に試しに1本だけ装着してみようとジャッキアップしてホイールナットを緩めようとしたところ、ナット4つのうち1つがインパクトで回し続けないと抜けない状態になっていました。ただ、前回装着したときも普通に手で借り止めしてトルクレンチで確認締めしてるのですが、その際にハブボルトの錆を綺麗に掃除してなかったのが原因だろうなあってところです。とりあえずナット側はバイク屋でM12×1.5のタップを借りて修正し、ハブボルト側はナット型のダイスを使ってとりあえず修正して安全に規定トルクで締められるようにはしてありますが、このまま乗り続けるというのもチャレンジングな話です。木曜当日は焦っていろんな人にメンションで質問投げちゃったのですが、落ち着いたところでちゃんと調べてみたところ、どうも結構すんなりと交換できることも判明しました。100系以前のハイゼットはドラムブレーキ時代の構造を引きずってる関係で、S82、V100ともディスクローターの外側にハブがある構造になっています。表側はボルト4本でハブとローターが固定されており、S82は表側のセンターナットで、S100は裏側のセンターナットでそれぞれハブシャフトがナックルに固定されていて、そいつを外してスラハンで引くか裏から叩くかするとすぽって抜ける形状のようです。ハブボルト自体はハブに叩き込まれているだけなので、表側から少しずつこんこん叩けば抜けますね。
 
○スタッドレスタイヤを手組
 わざわざ1つ項を立てるほどのねたでもないと思ってるので日記の中で。とりあえずやったことは動画にまとめてあります。
 

 四輪車でも55扁平くらいまでだと結構手組で組めます。今回は155/65R13でしかもスタッドレスだったのでかなり楽勝の部類でしたが、このサイズだと夏タイヤでも組めます。ただし外すほうに関しては圧倒的に二輪車のほうが楽なんですが、それは二輪車と四輪車でリムの構造が違うからです。二輪車はリム幅があまりない上にウォールがかなり固いのでビード脱落防止の返しがない場合が殆どですが、四輪車はウォールが柔らかいのもあってビード落ち防止で返しと共に15o以上のフラットがあります。そのため、二輪車だと上から踏めば落ちるビードを四輪車だとビードブレーカーで落とさないと駄目です。着脱に関してはオフロード用の18インチや21インチを手組出来る人は四輪車だと手組はかなり楽勝です。動画でも簡単に嵌めているのが見えると思います。また、動画でも説明していますが、バルブ折損対策で四輪車はタイヤ交換毎にバルブは必ず交換するべきです。オートバイだと早ければ年2回とか交換しますが、四輪車だと5年以上平然と使い続けますので、必ず劣化で折損が発生します。5〜7年でタイヤ交換ならその時に一緒に交換するべきだと思います。細かいことは動画にまとめてあるので参考にしてください。
VOL946:平成28年12月12日:免許更新の通知
○バイクと事故
 鳴尾で鍵屋と革メンテ屋を営んでいた友人がKSRで事故を起こし、両手首骨折で入院と相成りました。まあ両手首の骨2本ずつ4本折れてるので当然金属で固定するために手術で入院ですよねー。んでお見舞いついでに色々と話してきたのですが、いやまあ「バイクは低速で事故しても大けがをすることがある」という認識を新たにせざるを得ない事故でした。ざっくりいうと高速道路の側道に路駐していた大型トラックが後方確認をせずに発車、右折の交差点手前で徐行進入していた友人がトラックの発進を回避しようとして転倒したという構図。非接触なので責任がどうなるかとかが焦点ですね。ただ結構怖いなと思ったのが最初のフルブレーキで片側の手首は折れていたという話でして……。まあ本人はいたってあっけらかんとしてたのが一番の救いですがねえ。最近の私は駐車車両の脇とか結構気を付けて通過しています。特に早朝や深夜は突然動き出す奴がいるので要注意。今回のトラックも指示器不履行・後方未確認で動いての事故なので、我々自身が事故らないように防衛運転を心掛けたいと思います。
 
○免許更新の通知が来たのだが
 警察から更新通知が来たのですが、「テメーは特別にご褒美で2時間のお勉強をさせてやろう」という有り難いはがきが来ていました。ええ、違反者講習です。俺3回もやったっけって思いだしてみると、1回目は免許更新直後に17q超過、2回目はTDM900最後の年の2月に京田辺で16q超過、3回目はこの間の7月に銀橋の上で22q超過と見事に3点未満の違反3回やっています。この2回以上ってのは免許の点数制度や前歴制度と違い、「5年の間に2回以上やらかさないこと」が条件。ですので、今回私みたいに3年免許になっちゃって更新直前にやっちまってる場合、最短で7年は青5年免許にならないということです。うーん、ビミョー。この免許のランク付け制度ですが、ペーパードライバーがゴールドになるってのも問題だって話は以前から言われてますね。なんせ「全く乗ってないけど違反歴がないのでペーパードライバーでも優良」はどうよってところですから。5年間1時間も運転しなくて違反履歴ゼロの人間が5年間毎日2万キロ運転して数回違反で捕まってる人より運転技能が「優良」であるとは思えないので、日常的に運転しているドライバーからしたら、運転時間経歴が基準を満たさない人は技能審査も更新に必須にするのがスジだろうってキレるのは私も納得するところです。例えば航空機の場合、年間飛行時間が基準を満たさないとパイロット資格が延長されませんからね。せっかく免許証をIC化しているんだからそういう機能をつけて、免許証に運転時間を記録する制度などがそろそろ必要なのか、と思いますね。
 
○スタッドレスを検討する
 ガラス転移点という言葉を聞いたことがある人は化学屋さんだけだと思うのですが、ゴムなどの樹脂にはそう言われる温度があります。樹脂や固形に近い油などで低温から高温に徐々に加熱していくとある一定温度で急に柔らかくなるポイントがあります。熱硬化性樹脂と言われる奴は逆に加熱していくと突然固まる温度を指すんですが、要するに「加熱していくと物性がゴム状と固形が入れ替わる温度」を指します。この辺は機器分析の中でも熱分析と言われる分野でして、分析装置が指定する形に成形した樹脂に一定の重さの荷重を掛けて加熱して樹脂が変形する量を調べるのがTMA、一定の力の振動を与えてその周波数や振幅の変化を調べるのがDMAという分析になります。10年くらい前これ毎日やってたんですよねえ、お仕事で。なんでタイヤの話をするのにこんな機器分析の話をするのかというと、この「ガラス転移点」がタイヤの選択で非常に重要になってくるからです。
 
 これは結構前にドイツのコンチネンタル社が発表していた学術論文に基づく話なのですが、夏用タイヤのガラス転移点が大体5℃あたりにあるそうです。実際にはガラス転移点でびたっと物性が変わるわけではないので7℃あたりから物性が固くなっていくのですが、この結果は要するに「路面温度が5℃を下回ると夏タイヤはグリップが急激に減少してしまう」ということを意味しています。スタッドレスタイヤのゴムはそのガラス転移点が大幅に低い温度帯にあるので氷点下の気温でもゴムとして機能しグリップするというわけです。ですので、よく都会の人で「ウチは積雪しないから夏タイヤで充分」という人もいますが、そういう人は「たまたま運が良くて事故に遭ってないだけ」とも言えるわけです。で、私の地元は当然12月下旬〜2月に掛けては夜は7℃を下回る気温になる日が結構あります。また、家の用事などで能勢や丹波に出向くこともあるので、当然ながらスタッドレスを選択するわけですが……。雪国に住む友人らに聞いていると「2WDの軽トラならスタッドレスは絶対乗用にしとけ」というアドバイスだったので、145R12/6PRの互換サイズの145/80R12で調べてみるも、バンラジしか出てこないありさま。一方で155/65R13だと一般的な軽自動車のサイズなので低価格で種類も豊富です。というわけでそのサイズで価格調査をしていると、16年製造のBSのRevoGZが4本送料込で1700円という激安で出ていました。また、ホイールもダイハツ純正の13インチの4.5Jが格安で転がってたのでこれも落札。あとはブツが届くのを待つだけとなりました。とりあえず来週のどっかで手組してバランスだけとあるお店に依頼することになったのですが、さてはてどうなるやら。
VOL945:平成28年12月05日:耳障りはいいんだがね
○会社説明会とは
 最近、立て続けに訓練校で会社説明会がありました。まあどこも話を聞いてると凄くキラキラしたことを言うのですが、なんせ後から冷静になって考えるとかなりエゲツないことをさらっと言っているものです。特にその中の1つで無茶苦茶な奴があったのでご紹介。お仕事自体は各社から請け負ったLSIの設計をFPGAなどでやり、最終的なLSIの中身を作り上げるという奴ですが、基本的に客先常駐型の請負業です。この会社、説明会でも「弊社は頑張った人にはそれなりに報いてさらに頑張ってもらうために、デキる人は子会社を作ってそこの社長になって看板を背負ってもらう。社員はこちらの人材を付けるし経理も本社で請け負うので仕事に邁進してさらに頑張ってほしい」ていう感じだったのですが、これって要するに独り立ちできる人材ならさっさと雇用関係を解消して本社側のリスクを減らす方針なんですよ。というのも子会社の社長にしてしまって自社と雇用関係を切ってしまえば、子会社の業績が傾いた時に本社側は債務リスクを負わなくて済むし、傾かせた馬鹿を首切りするのも会社を解散させてしまえばいいわけです。凄く耳に聞こえがいいことを言っていますが完全にアウトです。ここに気付かない馬鹿が応募するんだなぁって思いました。
 また、別の説明会に来ていた阪神間メインの正社員型派遣(常用派遣)の会社ですが、こちらも他の転職仲介会社のエージェントと話しているときに話題になり、「あそこは説明会でいいことを言い新卒も積極的に採用しているが、先方の案件が終了したらソッコーで首切りするスゲー会社だぜ」って話が出てくるあたり、エグい雇用をやってる人材会社ってのは余所の人材会社にやってる悪行三昧が筒抜けなんだなぁって思いました。一方でそんなに無茶苦茶せずコツコツとやってる人材会社については、登録型派遣専門会社であっても面接先の会社で「ここにも派遣登録してたんだ」みたいなことを言われたこともあります。まあここしばらくいくつかの説明会を受けていて思ったのが、人材会社で耳障りのいい説明しかしない会社って大抵ロクでもないなってことでした。おかげで疑うことばかり覚えてしまって我ながら結構アレだなぁってのもありますが。
 
○流星麺
 メルセデス・ベンツが何やらラーメンを販売するとのことでニュースになっていました。11月30日〜12月25日限定でその名も流星麺。この名前、アニメ好きな人でモノの覚えがいい人はピンときましたかねえ。何年か前にガイナックスが作ったアニメCMがあったのですが、そこで出てくる「追いついた者だけが食べられる伝説の流しの屋台」の屋号が流星麺だったのです。まあ、あのアニメの流星麺はオーソドックスな屋台の鳥ガラ出汁の醤油ラーメンだったのですが、今回はさすがベンツだけに色々と拘りまくったラーメンで、お値段も「追いついた者だけが食える」じゃなくて「支払いが出来るモノだけが食える」みたいな価格設定だそう。うーん……個人的にはかなりコレジャナイ感たっぷりだったりするわけですが。あのCMが良かっただけにねえ。ちなみにあのCMで屋台として入っていたトランスポーター54って本当に実在する車で、60年代にベンツが自社のレーシングカーを運搬するためにワンオフで製作した車輛運搬車です。当然1台しか作られておらず、現在もベンツ本社が所有しています。そりゃーあんなところに走ってたら「走る博物館!」って驚くわけですよ。mixiでこのネタに反応したらほとんど誰もあのAクラスのCMを覚えてなくてションボリでした。
 
○Velvia100を使った
 実は今の今までVelvia100って使ったことありませんでした。長らくずーっとトレビ100cがメインで、トレビがディスコンになってからはずーっとProvia100/100Fがメインでした。で、先日紅葉撮影2週目に突撃する前にリバーサルを仕入れておこうということになり、急遽確保したのがRVPでした。だってRDP3より500円以上安かったんですもん(ぉぃ)。まあ値段が安かったこともありますし、なにより長らくRDP3+東山での撮影続きだったので、色々違った撮影をやってみようというのもあって、今回の選択になりました。で、金曜に現像があがってきて日曜に引き上げてきたのですが、いやー予想以上によかったです。間違いなくRDP3ならくすんでいたであろうところがはっきりと色が出ていました。シャドーの落ち具合はRDP3とRVPはそんなに大きな差はない感じです。今後、これはVelvia100での撮影はかなりありだなって感じたところでした。あと135が1本余ってるので、嵐山花灯路で使うかどうかってところです。夜景でも使い物になるなら当面の紅葉と夜景はVelvia100に切り替えてみようかとおもうところです。桜に関してはどうだろうなあ、派手すぎて合わないかもしれません。なお、シャープネスに関しては圧倒的にPro160NS最強って感じですがね。
VOL944:平成28年11月28日:オリジナルは大事
○minolta XEの修理
 えー、この間飛燕を見に行った時に電車の中で落下させてまして。落とした時は壊れた印象はなかったのですが、あとから見てみると軍艦部のABS樹脂が派手に割れていまして、結局修理と相成りました。といってもアレです、自分が修理ミスしてぶっ壊してしまったXEから部品をハイエナするだけですが。実はこの修理の時にジャンク箱を漁ると出るわ出るわジャンクのXEが。全部で3機ありました。とりあえず壊れた樹脂部品とアイピースを交換して露出計のチェックをしたらざっくり生きてるようなので、あとでネガ詰め込んで1本撮って確認してみます。カラーネガは自動現像に通すと適正露出なら必ず濃度が一定になりますが、露出計がくるってるとアレな状態になりますので、一発で分かるのです。しっかし壊れ方があの程度で済んで本当に助かりました。マミヤC330なんて落としたら落とした床の方が壊れるなんて伝説があるくらいですや、やっぱ普通のカメラは落としたら壊れますね^^;;
 
○紅葉戦線Part1
 突然寒気が入り込んで急激に冷える日が出てきたおかげで突然一気に紅葉が進んで焦っています。なんせリバーサルフィルムを全く用意していませんでしたので。で、撮ろうと思うと終末や休みが雨ばっかりでしょんぼりだったのですが、この週末は土曜日が午前だけ綺麗に晴れ渡ったので紅葉を撮りに京都まで行ってきました。実は例年だと午前に御土居、午後に東山を撮りに行くのですが、あまり同じところばっかりだとマンネリになってしまってるのもあり、今回は趣向を変えて嵐山に撮りに行きました。何年か前に常寂光寺を撮ったことはあったのですが、あのときはまだ紅葉が浅くて大失敗。今回はちょうど見ごろという時期だったのでかなり色々楽しめました。実は本来のターゲットは宝筐院だったのですが、GoogleMapとかで調べてたどり着いたのは清凉寺というお寺でした。こちらの駐車場に駐輪させてもらって(ちゃんとお寺の人に聞いたらおkとのことでした)まず清凉寺にお参りしてから撮影。予想外に色々楽しめるシチュエーションで撮れました。んで続いて隣にある宝筐院を撮りに行ったのですが、なんとここ、ブローニーの持ち込みNGでした。仕方がないのでマミヤC330はバッグに仕舞っての撮影だったのですが、まあ正直ここでは二眼レフは使い物にならないなという現場でした。全体的に今まで撮ってた現場と違って上が高くて場所が狭い現場だったので、望遠中心の撮影になりました。背が高いといっても天蓋的な状態でもないのでFishEyeや20oの出番も少なかったのは事実ですね。また、今回はフィルムも普段使ってるProvia100F(RDP3)からVelvia100にしてみました。まあこれが吉と出るか凶と出るかですが、普段使わないモノをマンネリ突破で使ってみるってのはいいことだと学んだのは、昨年使ったPro160NSからの経験です。現像アガリが楽しみでもありますが、次の週末も状況が良ければ今度はいつもの根来寺に突撃する予定です。
 
○木瓜の実
 庭に小さな木瓜の木が植わっていて、元々盆栽だった奴を露地に植え直したので全然大きくならない奴です。実はずーっと花をつけるだけだったのですが、なぜか今年はバカスカ結実しやがりまして、この実を何かに使えないかと調べていたところどうも果実酒に使えるとのことでした。実の重量と同じ氷砂糖を突っ込んで500tくらいのウォッカに漬け込んで半年くらい放っておけばいいみたいですね。実自体はカリンと同じでアホみたいに固く酸っぱいらしく、これまたカリンと同じでお酒に漬け込んで香りづけにするみたいです。また、アホほど実が固いので虫も鳥も実を食べに来ないらしいんですよ。とりあえず当面まだ咲いてる花があってもう少し結実しそうなので、それを待ってから漬け込もうと考えています。で、とりあえずウォッカだけ仕入れてきたのですが、いやーくっそ安いウォッカもあるんですねえ。1Lくらい入ってて980円とかこれヤバいんちゃうんかってレベルです。なおポーランド製でアルコール度数40%でした。同じ店で売ってたまともなウォッカの場合、これもポーランド製でしたが96度で500t3000円。デスヨネー……。激安ウォッカは余ったらなんかに流用するか呑んでしまおうかと考えています。
 
○オリジナルを知らない子たち
 吹奏楽部の間でTHE SQUAREの宝島の吹奏楽アレンジVerが人気なんですと。実は私、あの真島アレンジの宝島が大嫌いです。なんせ原曲と全然違うイメージに勝手に解釈して訳の分からないパーカッション入れたりしてぐちゃぐちゃにしてますので。ところが最近の吹奏楽部の中高生って原曲を調べようともしないらしく、笑うに笑えない事態が起きているそうです。なんかね、「宝島を勝手にパクってアレンジして自分たちの曲だと言ってる変なジジイの集団がいてムカツク」とのことですが、どうやらそれがT-Squareのことらしいんですよ。安藤まさひろさん、伊東たけしさんらもジジイ呼ばわりされる時代かーと思うとなんだかなーです。んでまあそんな子らにちょいとtwitterでですがT-Squareのライブ映像を見せたところ、やっぱり彼らがパクリ呼ばわりしてるのがT-Squareだと分かったわけなんですが、その彼らに「白髪のロンゲを後で括って髭生やして眼鏡かけてるピアノの爺さんな、それ作曲者の和泉隆宏さんだぞ」というと凄く驚いていて、こちらが驚きました。原曲を本当に知らなかったんですよ。吹奏楽の指導者も学校教育の一環として部活動を指導するのであれば、原曲のある楽曲はちゃんと原曲も教えるのが教育じゃないかなって思うんですよ。ただ吹いて賞を取ればいいのであれば学校教育の部活でやる必要はないんです。
VOL943:平成28年11月21日:だから算数は国語じゃネェんだよ!
○この世界の片隅に
 日曜日に見てきました。というのも撮影に出る予定だったのですがあまりにも天候が悪く、フィルムもC200とPro160NSしか在庫がないという状況でして、無駄ダマ打つくらいなら……と思って地元の映画館の空席状況を見ていると、上映50分前なのに10席くらいしか埋まっていません。ハコ自体は200人クラスです。というわけでテクテク歩いて映画館まで行って座席ゲット、前から5列目中央なんていう特等席を手に入れました。実はこの日は字幕付き上映の最終日。1日5回の上映のうち1回目と5回目が字幕付きで1回目を見たのですが、日本語字幕が入ってることが全く気にならないレベルでいい映画でした。映画自体は非常に淡々とすずという女性の目線で昭和初期〜戦時中〜戦後直後の生活を描いています。クライマックスらしいクライマックスも全くありません。話のほとんどが戦前〜戦中の女性の暮らしと銃後の生活を描いているだけなのですよ。ただその描写が1つ1つ恐ろしく丁寧で、それが街中の描写や登場人物に始まり、はては死体が朽ち果てる描写までリアルなのです。また、呉で対空砲火を撃つシーンがたびたび出てくるのですがここもちゃんと事実通り各砲座ごとに色がついた爆炎が出るようになっているとか、F6Fなどに搭載されている機銃の威力が適正に描写されている点(反戦映画では12.7oが30oみたいな威力に描かれてる)など、軍事面の描写もかなり正確です。ただひたすら淡々とという映画ですが、見終わってなんとも言えない感覚があり、とにかくどう伝えていいのか判らないけどいい映画でした。
 
 ちなみに、のん(能念玲奈)の呉弁、ほぼパーフェクトだとのこと。広島方言話者な友人の多い私が聞いていても違和感のない広島弁でしたが、字幕を見ていて思ったのは広島方言と播磨方言の単語としての共通性の多さでした。発音は違えど話法はかなり近いのですよ。まあこの関係で関西人って広島に行くとすぐ広島方言になじむそうですが。ほぼ声優素人ののんをベテラン本業声優がサポートみたいな感じでした。あんだけ移籍問題でも揉めた過去もあるし、のんってこのまま本業声優になったほうが伸びるんじゃないですかねえ。よくあるタレント声優の棒読み感もなかったのでかなり声優として向いてる気がします。あと、先述の死体描写。原爆被害で死亡した母親の死体にウジが湧いて崩壊するシーンがモロにあるんですが、このシーン、実際に死体をウジに食わせるとどうなるか実験をした動画があって見てみるとアニメの通り脳髄食い散らかしたウジが耳穴から溢れ、頸部の肉を食いつくすおかげで首がモゲるというそのままでした。こんなとこまで〜とは思ったものの、ここまで描かないとリアリティがないってのもあったんでしょうなあ。
 
○算数と学校教育
 算数の問題で”「みかん3個を4人に配りました」という問題で、4x3=12 と書いた小学生の答案はバツにすべきだと思われますか?”というツイートに対して「小学生の算数の問題ならバツですね。一人3個ずつ4人に配ったら全部で何個?と質問されているので、その意向にそった式を立てて、計算をおこない、答えをだすのが適切でしょう。いったい何を要求されているのかを汲み取ることは、正しい答えを出すこと以上に大切です。」なんていう寝言を主張している人がいてあきれ返りましたが、この返答は算数・数学的に言うと完全にアウトです。この寝言を吐いた御仁は木工職人だそうですが、これがまた残念なことに学校の教員にこういうのが掃いて捨てるほどいるんですが、この件について考えてて「そうか、この人たちは算数を国語の問題として捉えてるのか」と気づきました。
 
 まず問題文を改めて再定義します。
 「1人3個ずつのみかんを4人に配りました。配ったみかんは全部でいくつですか。」
 寝言を吐いた人は「問題文をまるまる式に変換しないと駄目なので3×4=12以外はアウト」と主張しています。しかしこの回答、計算式の数値に単位を付与せず考えてるからそういう回答しかできません。算数や数学でモノを計算するときは必ず単位が付いて回りますので、それぞれの数字に単位を付与します。すると、1人あたりの配られたみかんの個数は3個/人、配った人数は4人と定義できます。これをもとに立式します。
 
 A:3個/人×4=12
 B:4×3個/人=12
 
 単位を付与すると解法はAでもBでも問題なくなります。単位同士だけで考えた場合(個/人)×(人)=(個)だからです。これが(人)×(個/人)=(個)も成り立つので、立式についてはAでもBでも問題ありません。これを算数では「掛け算の交換法則」といって、正しい算数理論です。じゃあなんで上述のバカはあんな寝言を吐いているのかというと、文章で書かれた問題文を国語の問題ととらえているからです。国語の問題だとしたらそりゃー文章通りに立式しないと駄目と思うのですが、これは算数です。しかし、文系出身でずーっと文系の考え方しかしてない人には「算数はどこまでいっても算数であって国語ではない」というのが理解できないようで、そのノリで指導しちゃうのでこういう間違いを起こすようです。また、こういう間違えた指導が子供の算数嫌いを加速させている気がします。なんだかなーって感じですね。
 
VOL942:平成28年11月14日:ゆゆゆ復活と聞いて!
 結城優奈は勇者であるの第二期アニメ製作が発表されてwktkが止まらないですよ!前半6話が「鷲尾須美は勇者である」のアニメ化、後半はゆゆゆの3人に乃木園子も含めた6人の勇者で戦う話。なんかこれでバーテックスとの戦いに決着を付けるのかなあ、だってこの子たちどう見ても歴代勇者の中でも最強メンバーじゃないですか。

○MT-09 tracer1万キロ達成
 これはもうちょっと前の10月末のツーリングでのことですが、はれて1万キロに到達しました。いやー最近は年6000qペースを維持するのも結構大変です。昔はXTZ750やYZF1000Rで年間1万マイル走った上でDT200WRが年間3000qとかアホみたいに走っていたのですが、さすがに時間も予算も辛くなってきています。まあ色々な契約で支払いが増えてるってのも予算がつらい理由ですが。で、この日の行路は県道8号線で西へ向かい宍粟一宮へ。宍粟一宮の伊和大社を参拝した後に今度は粒坐天照神社へ向かいました。龍野はヒガシマルの城下町だとは聞いていたのですが本当に粒坐天照神社の周辺がヒガシマルだらけで笑ってしまいました。大学の同期の子、すげーガサツな女の子だったけど本当にお嬢様だったとは。その後、印達神社でも御朱印を頂いてR2中心で帰ってきたのですが、その途上の須磨浦公園のちょっと先で1万キロに到達しました。ちなみに今回なぜ久々に御朱印目当てのツーリングをしたのかというと、播磨三社というのを知ったからでした。以前から一宮の伊和大社、二宮の海神社は御朱印を貰っていました。しかし粒坐天照神社が珍しい神様を祀ってる上に三ノ宮で、この3つはセットっていう話を聞いたからでした。あと北上すると雨、南下しても雨という当日の気象条件もありましたね。久々にちゃんと参拝してなかなかいいツーリングになりました。
 
○ドライブイン・ダルマ
 先日親父が西国札所めぐりで宮津方面に行ってたのですが、帰ってきたときに「昔何度か連れてったった由良川のドライブイン覚えてるか?あれまだやっとんで」と教えてくれました。ええ、ドライブイン・ダルマです。普通のドライブインの横にゲーセンがあって、そこに麺類やらバーガーやらの自販機があるんですよ。特に麺類はカップめんではなくて普通のうどんやラーメンが出てくるアレです。で、懐かしさもあってツーリングでいってきました。実に懐かしい……。この麺類自販機は大きく2種類あって、1つは「うどん・そば」の絵柄で有名な奴、もう1つはダルマに置いてある奴です。内部構造も意外と簡単で、カップに麺と具材を収めた奴がズラズラとセットされており、コインを投入すると調理室にカップを1つ移動します。で、熱湯を入れて湯切りして出汁を突っ込んで終わりです。湯切りは前者がスリット型の蓋をして遠心力で飛ばすのに対し、後者はカップを傾けてだーっと捨てるタイプです。また、内部の構造からお分かりの通り、麺の仕様や具の中身についてはそれぞれ設置してる事業者のオリジナリティがあふれており、ダルマのものもラーメンは自家製チャーシューが、うどんは自家製のおあげや天麩羅が付いていました。後で調べたところ、ダルマに設置されている川重製の麺類自販機は一般が普通に利用できる店舗はダルマが最後。あとは今治の大王製紙の工場内に残る4機が実働機とのこと。非常にレアな機体の動作する動画も撮れてなかなか満足な1日でした。
 

○SJ4000、ご臨終の巻
 や、正確にはSJ4000のUSBコネクターが死んでしまったのです。夏ごろから給電が不安定だったのは確かなのですが、最近は特定のケーブルでなければ給電不能な状態が続いていました。が、先月ぐらいからどうやっても給電できなくなりまして改めてUSBコネクタを調べたところ、根元が折れてグラグラになっていました。あー、基板からUSBが半分もげたなこりゃ……。まあ最近はあまりオンボードでオイタな動画も撮ってないので特段急ぎで必要というわけでもないのですが、かといえ壊れてるのは癪に障るのも事実。ネットで調べていると私が新品で購入した2年前は9000円以上していたのが今じゃSJCAM正規品で6000円です。まあこりゃもう1機買い足したほうが早いよなーとなっています。USBが壊れたほうの機体は主に防水ケースに入れて水の中にドボンとかそういう目的で使う方向かな。しかしGoProだったらこんな壊れ方しないんでしょうね。6000円とか7000円とかGoProの1/4〜1/5程度の値段で買えちゃって画質的に大差がないので全然ムカっとはきませんが、これGoProがこんな壊れ方したら多分キレそう(笑)。とりあえず色々見てたけど当面SJ4000を追加で購入、さらにSJ4000のバッテリー専用の充電器も仕入れて、ってところかなーって思っています。なおドライブイン・ダルマの動画に走行シーンがないのはそういう関係です。
 
○挨拶は大事だ
 友人えるら氏(ての人)がこちらにいろいろあって引っ越してくることになったのですが、その際に借家を借りる条件がいろいろ厳しく、経済的になんとか楽になる物件を探していたらどうも実家の取引先の不動産屋が管理していることが判明しました。で、えるら氏に不動産屋に連絡するときに「俺の本名出して紹介されたと言え」と入れ知恵をしたわけですよ。だって私の名前が出てると向こうも無下には出来ませんからねえ、お互い取引があるので。で、結果的にたったの2日で条件的に折り合える物件を探し出してきてくれて、私が思ってるより大幅によい満額回答を出してくれました。で、先日鍵の引き渡しと入居が終わったので、社長にご迷惑をおかけしましたと頭を下げに行ってきたわけです。この件ですが、実は父親は「そんな挨拶なんかせんでもええ」と言っていたのですが、私や母、兄が親父には借家の経営は無理だと言ってるのはここにあるんですよ。こういうのは持ちつ持たれつなのですが、些細なことでもこちらが無茶ぶりをして相手が答えてくれたら、些細なお礼でもやりにいくほうがいいんです。下げる頭はあっさり下げておいてお礼を言っておけば先方だって気分がいいわけです。でも親父は準大手ゼネコン出身で相手をコキ使うことは知ってるけどそれ以上の機微は理解していないため、こういう無神経な発言になるのです。私はこのまま借家を捨てるつもりはないので今後を考えての行動なのですが、いやしかし……。
VOL941:平成28年11月07日:アルミホイール塗り替えの続き
○アルミホイールの再塗装の続き
 やっとこさ塗料の予算のめどもついたのでENKEIのホイールの残り3本の再塗装を進めました。1本目を塗り終わってすぐ違いが気になったので残り3本の塗り替えは決定したってのは以前に描いた通り。で、その後バイク屋でビードブレーカーを借りて手作業でタイヤを外し、バルブを外し、まずは傷を埋めるところから。といっても完璧を求めているわけでもないのでリム全域にわたる深い傷だけを消す感じなので、もうテキトーにポリパテで埋めて研いで埋めて研いでを2回ほど繰り返して妥協しています。あとは全体をスコッチブライトで擦り倒してからパテ盛った部分だけラッカーサフを吹いて下地作りは終了です。で、ここまでは10月中までに作業を済ませていました。家にある材料でできますからね〜。
 
 んで先週になってやっとこさお金が出来たので塗り塗りです。実は1本目で色々失敗して大変だったので塗り方は大幅に軌道修正しており、3本の再塗装を2本のカラーウレタンで済ませられています。やり方としては缶の温め方をバーナーあぶりから湯煎に変えました。ミニ七輪があるのでそこに木炭を熾してコッヘルを乗せて湯を沸かし、そこに缶をドボンして温めてガス圧を上げています。また、塗るときは全体を塗ろうとは考えず、上中下の中段だけを塗るようにし、スプレーのパターンの広がりを考慮して吹くように。元々塗装は慣れてないのでほんと苦労しましたが、ちゃんとやり方を変えたらスプレー2本でホイール3本綺麗に塗れました。まあちょっと塗料を沸かせてしまったところがあるのでここは完全硬化してから削って修正してクリアでごまかす予定です。しかし素人塗装でもちゃんと塗り直すと見違えますね。いかな中古ホイールとはいえ小汚いままより綺麗になってるほうがええんに決まってます。このホイールが本領を発揮するのは来年3月ごろからなので、その頃までには泡立たせた部分を補修してクリア吹いて綺麗にしておきたいですね。
 
○久しぶりに軽トラらしい使い方
 友人でバーのマスターのパラマス氏に荷物運びを手伝ってほしいと言われたので廃ゼットさんで運んできました。といっても大阪〜姫路往復なのでまるまる200qです。で、往路は実に廃ゼットさんの荷台がほぼ満タンになるレベルで酒瓶を積むことになりまして、途中住吉でさらに積載物の追加も発生したうえで姫路まで。寄った先の住吉でもみなで「これ、第二神明の高丸コークスクリュー登るかな」って話はしていたのですが、結局のところ4速7割スロットル70qで登って行ったのでした。パラマス氏の実家Aで一旦酒瓶をおろし、今度は実家Bへ運び込む荷物を積載して移動。さらにもう一度実家Aへ戻ってからの岐路となりました。これだけ荷物を積んで巨漢が2名乗車して燃費はあまり期待できないかもとも思ったりもしたのですが、ふたを開けてみるとリッター17q走っていて驚きでした。多分、坂らしい坂が第二神明の高丸〜大蔵谷と実家A付近だけというのが1つ、降雨対策でちゃんと荷台にカバーを掛けていたのが1つ、高速走行で荷物を積むので普段2.0sしか入れないエアを2.2s入れていたのが1つ、かと思われます。あと、意外とですが、平地の多い走行区間だと75〜80qでも巡航してヘンな音とかしないとも判明。80q巡航なら高速道路を普通に走れるよなーとパラマス氏と話しながら帰ってきたのでした。
 
○お好み焼き
 NHKのサラメシでテロップに「広島焼き」と入れて猛烈な抗議を食らって再放送で差し替えたという話が出てきましたが、なんつーか首都圏の人って地域的に自負を持つものに対する思い入れを理解してないんだろうなって思わざるを得ない話でした。広島の人たちのお好み焼きへの思い入れってかなりなもので、明石の人が玉子焼きを明石焼きなんてケッタイな名前で呼んでも怒らないどころか「それで知名度があるならそっちで売りこめばええやん」という感じなのに対し、お好み焼きは「大阪のがエセでワシらが本家じゃけ、広島焼きとか言うんはけしからん!」となるんですよ。私も広島に知己が多いおかげでそうなったんですがねえ。なんか許せるデッドラインが「広島風」までだそうで。ちなみによく「お好み焼きとごはんは主食の重ね食い」とか言っちゃう人がいるんですが、これも実に関西・広島以外の人が多い気がします。大阪のでキャベツ8に生地2くらい、広島のはキャベツ9に生地1の割合なので、あれ実質的にキャベツ食ってるようなもんなんですよ。大阪でも広島でもそこにソバを入れてモダンにすると初めてそこそこ炭水化物入りって感じです。こういう「実情をしらないで外部からのイメージだけでウンタラ」ってほんと首都圏的上から目線だよねーと思えたりもするわけです。
(C)H28 Takayuki Kazahaya